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次の頁:「原子、生物有機分子、細胞存在」 9,10,11  s

 

 

  Y 原子、生物有機分子、細胞存在

 

   この章は物質と生物に共通する心理機構と心的機序について述べて

いる。われわれの体を構成する最小の単位に至るまで、それぞれ独立した存在であることが示される。これは、身体が原子の反乱によってその組成が崩壊することがないことだけを見ても、定かなることである。

 

 

     原理編

 

 

                       実有の弁証法

 

 

                                      

 生命は真空から物質へ、物質から生命へと向かう段階的弁証法によって成立

します。しかし、物は単に質量ではありません。物が存在し得るのは、内的な

機能がその存在を維持する働きを行なっているからです。この物の存在の方法

を【質量+機能】で表わします。これは質量と機能が対話していることを式に

したものです。これを「存在の弁証法」と言います。

 

 

 私達は何故この宇宙が存在するのかを知りません。私達は宇宙に対して私達

の存在理由を訊き質すことができないのです。これは私達という存在にとって

は大いなるジレンマです。答えが出ないものはいつまで待っていても埒が開く

ことはありません。埒が開かないという事実はしっかりと放さずに持ちながら、

しかし、別のレベルから存在が何故有るかを訊ねずには居られません。

 

 

 何故、存在を訊ねるのでしょうか? 植物や動物はこの問いにはまったく無

関心です。というよりも、無駄なことはしない、と言った方が正しいでしょう。

ここに、私達人間と彼らの存在との懸隔があります。この懸隔は存在の弁証法

の違いから生じて来るのです。

 

 

 この講座では「存在」は原子などの非生命粒子を含めた概念です。人間と人

間以外の全存在との相違は”自由”の在り方にあります。人間の自由は主体的

な自由で、人間以外の存在の自由は個体的な自由です。個体的自由は、環境世

界に調和することを目的とする先天的本能をどのように発現するかに於ける自

由です。これに対して主体的自由は、先天的に与えられた生命価値を逸脱でき

る自由です。

 

 

 前者を「調和の弁証法」、あるいは「実有の弁証法」と言います。これに対

して後者は、「所有の弁証法」、または「仮象の弁証法」と呼びます。これら

二つの弁証法については後に項を設けて論じますが、本能から逸脱する後者の

弁証法が、戦争や犯罪、環境破壊を行なっている当のものです。

 

 

    学:

reference-2.htm {参考資料2}〈[弁証法]〉

        〈[所有の弁証法である認識の弁証法]〉

                注:[]カッコ付き検索。

 

 

  実有の弁証法は、先の存在の弁証式である【質量+機能】を、【自体+対自

体】で表記します。「自体」は存在の全質量を担い、存在の「本質」を表わし

ます。「対自体」は質量のない機能です。

 

 

 脳神経は物質に還元されますが、脳神経という形態を形成することによって、

脳神経機能が生成されます。脳神経を圧縮すれば一塊の物質に還元されてしま

います。機能は物質質量がある形態を持ったものです。従って、本来的に、機

能は存在の本質である自体=質量が求める存在意義を逸脱することはできませ

ん。機能は、質量が環境世界に調和して恒存して行けるように取り計らう義務

を負っているのです。

 

 

 主体的、及び個体的な自由を発動するのは、自由主観であり、また自由我観

です。これらは”わたし”意識を形成します。環界に占める”私”という定点

に於て、存在運動の自由が図られます。実際に自由を行使するのは認識主観、

及び認識我観と言われる、それぞれの認識力です。

 

 

 自由主観は所有の弁証法(仮象の弁証法)を、自由我観は調和の弁証法(実

有の弁証法)を行使します。人間存在は、個体存在です。この個体存在の脳神

経機能の一部が主観機能となることによって、主体存在となったのです。主観

は概念の機能に過ぎません。我観もまた同じです。

 

 

 脳神経機能の一部は意志統覚の機能です。存在は、まず【身体+意志】で

【自体+対自体】を組みます。序でこれに我観を組み込んで【〔身体+意志〕

+我観】とし、更に主観を組み入れ、【[〔身体+意志〕+我観]+主観】と

します。

 調和の弁証法は[〔身体+意志〕+我観]までです。この我観は自由我観の

ことで、認識我観は所有の弁証法を行使します。

 

 

    ∴精神主体性は調和の弁証法を行使しますが、主体性の基本スタンス

     は所有の弁証法にあります。

 

 

 動物では脳神経機能は、意志機能と我観の機能を併せ持っています。細胞存

在では遺伝子機能がこの二つの機能を推進しています。

 

 

 私達が知り得ている限り、存在は真空から生じました。真空自体は原子のよ

うには未だその構造が解明されていませんが、後に項を改めて論じるように、

構造を持つ存在なのです。生物進化の頂点に居る人間に至る存在の内的進化を、

真空の段階的弁証法と呼びます。この段階的弁証法についても後に詳しく論じ

るでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

                       原子

 

 

 

  ☆ 要約:原子は核と、その周りを回る電子(複数個であり得る)から構成

   されています。電子の軌道運動が「知感覚」です。核の中にあるたくさ

   んの粒子間、複数の電子間、電子と核の間、また原子と真空間に、光子

   (電磁波)が行き来しています。この光子の働きが、「意志統覚」のひ

   とつの”休息の本能”です。他の3つの本能は、それぞれ重力子、グル

   ーオン、ウィークボゾンという粒子が担っています。

   〔電磁気力〕以下に記述したものは、原子の”休息の本能”である「光

   子」と、「電子(知感覚)」の解析です。

 

 

 

 宇宙に存在する個としての各存在は、真空から始まる段階的に進化生成して

来た全存在に依存して生き、生活しています。人間の身体は無数個の細胞から

成り、それら細胞は更に、私達の能力では把捉できない数の分子から成り、更

には天文学的な数の原子が分子の中に生存しています。人間の身体宇宙の中に

は、原子から人間の動物的身体に至る段階的弁証法があります。身体の中のレ

ベルの異なる各存在は、双方向に依存し合って生きているのです。

 

 

 人間の身体を構成する各原子は、身体を構成する構造素として自らを維持す

る働きを有しています。もしそうでなければ、身体という存在は成り立ち行か

ないでしょう。

 

 

 私達生命は、存在を維持していくために自己の「存在の時空」を了解してい

ます。存在の始まりと終わりを尋ねることによって、存在は自らが生きる意義

(価値)を知るのです。そうであるならば、少なくとも有機体として生命の弁

証法的自体を構成する分子、それに原子にも、存在の時空を自己了解するシス

テムがあることが推量されます。

 

 

 私達は生命現象を細胞というレベルから捉えています。最近、身体の中では

原子や無機分子が活躍していることが解ってきました。脳神経機能はニューロ

ン(神経細胞)内外に展開する電磁場が主要な働きを担っているとする理論も

信憑性を持って来ています。私達の呼吸は酸素を身体に吸収します。光エネル

ギー(光量子)は体を暖め、またビタミンDを合成して骨や歯の生成に関与し

ます。そのカルシウム自体は大地から間接的に摂取されます。

 

 

 細胞レベル以下の物質もまた生命現象に関与しているのです。有機分子とそ

れを構成する原子ともなると、身体の質量そのものを常時維持するものです。

これらは私達の感覚からは生命とは呼びませんが、「物質存在」として、生命

現象と同等のものとしなければならないでしょう。有機分子のうちでも生命現

象に基本的に関わるものを、「生物有機分子」と呼びますが、これを「有機存

在」と呼ぶならば、原子を物質存在と呼んでよいでしょう。

 以下、これらの存在が存在と呼ばれる所以を明きらかにします。

 

 

 

 

 

 

 

                   〔原子の意志構造〕

 

 

 

  〔意志の四力〕

 

 

 時空を了解する物質存在、即ち原子の意志統覚は、”時間の始まり”を「電

磁気力」によって了解します。「重力」によって”時間の終わり”を了解しま

す。原子核に働く「強い力」は”空間の始まり”を統覚します。同じく原子核

に働く「弱い力」は”空間の終わり”を統覚するのです。

 

       

 電磁気力は”休息の本能”に対応し、原子を構成する電荷を持つ各粒子間に

働く「釣り合い力」、あるいは「均衡力」と解されます。重力は、”食、ある

いは栄養本能”に対応する「更新力」です。強い力は原子核を構成しているク

ォーク間に働き、”集団、あるいは共存本能”に対応する「凝集力」です。弱

い力は原子核内部のクォークの集合体である陽子や中性子を崩壊させて、他の

粒子に転換する「転換力」であり、”家族、あるいは生殖本能”に対応します。

 

 

 陽子、中性子内部のクォーク間には強い力と重なって電磁気力が働いていま

す。陽子、中性子間に働く力は核力といわれ、こゝにも強い力などが複合して

働いています。この原子核の周りを回る電子は、核との間に電磁気力によって

均衡力を働かせています。原子核内部でも電磁気力による均衡が機能していま

す。

 

 

 これら「四つの力」は、原子の意志であり、原子の身体質量である自体と、

意志機能である対自体の弁証法機構から生じます。自体は物質存在としての全

質量を担っており、対自体は機能として働きます。脳神経機能、あるいは遺伝

子機能に対応する原子の対自体=意志機能は、光子、重力子、グルーオン、ウ

ィークボゾンです。

 

 

 これに対して自体は、クォークと電子であり、これに対自体の光子、重力子、

グルーオン、ウィークボゾンのエネルギー、あるいは質量が加算されます。対

自体は質量なき機能なのです。

 

 

 

 

 

  〔電磁気力〕

 

 

 統覚は自体と対自体の弁証法機構によって生み出されます。統覚は存在の姿

勢としての”意志”と、これを実行する”運動”の両統覚から成っています。

物質存在に於てこの機能分担が確認されているのは「電磁気力」であり、”感

情の身体定位”に対応するのは「電気力」、”官能の身体運動”に対応するの

は「磁気力」です。

 

 

  重力子は未だ発見されていないが、グルーオン、ウィークボゾン、電子、ク

ォークはすべて、(+)、あるいは(−)の電荷を持ちます。電荷はその周り

の真空中に電場、及び磁場を発生し、互いに発生させた電磁場を通して、(+)

同士、(−)同士の「反発作用」、あるいは(+)と(−)の「吸引作用」を

行ないます。

 

 

 あるいはまた、電荷を持つ粒子の運動に対して、真空はその「仮想粒子場」

を発生させて粒子とエネルギー授受を行ないます。このとき授受機能となるの

は、「均衡力」である「光子」です。原子に於けるこれら荷電粒子の粒子間、

及び、その全粒子と、他の物質と真空を含む全物質間の調和平衡の配慮が、均

衡力の機能です。

 

 

 「電磁場」はそこに光子が存在していることを示します。「電場」と「磁場」

では、それぞれ光子による”連続、不連続の定位判断”、及び”伸張、縮退の

運動判断”が為されています。「光子」の「自転運動」が”感情(定位判断)

の発動です。また「波運動」が”官能(運動判断)の発動”です。

 

 

 

 

 

  〔意志判断、知感覚判断、認識判断〕

 

 

 光子の統覚判断は、原子核の周りを回っている電子が発動する”知感覚判断”

を受けて為されます。知感覚判断もまた電磁場に於て為されます。「電子」の

「自転運動」が”知覚発動”で、「公転運動」が”感覚発動”です。

 

 

 存在には、統覚に関する知感覚判断と意志判断に加えて、認識判断がありま

す。原子に於ける認識判断については、後の項で論じます。

 

 

 

 

 

  〔電子と核の間に発生する電磁気の吸引力〕

 

 

 電子と核の間の均衡力(休息の本能)の統覚判断では、光子は(−)の電荷

を持つ電子と、(+)の電荷を持つ核との間の「吸引力の判断」を為します。

この吸引力の統覚判断は、電子の自転と公転の回転場によって誘起される電磁

場の知感覚判断と緊密に連動しています。

 

 

 吸引力はそこに電磁場を発生し、電子の回転運動もやはりそこに電磁場を発

生させます。電子の公転軌道を走る波運動それ自体は、後に述べるように重力

場を発生させます。真空中の電磁場は電磁波となって伝搬します。電磁波に伝

搬されているものが光子です。この光子は吸引力に於て電磁場の判断に伴う感

情と官能の発動を為します。

 

 

 電荷を持つ電子の自転運動と軌道運動に伴って発生する二相の電磁場の判断

の総合が知感覚判断であり、電子の粒子としてのスピン(自転)と軌道運動は

”知感覚の発動”です。電子は知感覚判断を担っていますが、その判断運動に

発生する電磁場は光子の運動を持っています。

 

 

 光子は原子を最低エネルギー状態である「基底状態」にもっていく為に、電

子のエネルギー量を調整して「基底準位軌道」に保存しようとする均衡力を発

動します。

 

 

   ∴知感覚の発動:知感覚は、まず対象を感知して、これを判断にもたら

     します。判断された後に知感覚が発動されます。

 

 

  ∴基底準位軌道:核を回る複数の電子は、軌道半径を異にしています。

   〈基底準位軌道と上、下準位軌道〉の図の3つの「基底準位軌道」は、

    原子核に近い3つの軌道を表わしています。

 

     〈電子のエネルギー基底準位軌道の判断〉は、そのひとつの電子軌道に

       ついてのエネルギー最低状態、即ち、「中庸距離」の軌道を定める判

       断を表わします。核と電子の間には、核の周りを周回する電子の「遠

       心力」が働いているので、光子の電磁気判断(吸引力)はすぐ後に述

       べるように、遠心力を加味して行なわれます。

 

 

 おそらく、仮想粒子場と電磁場判断上の光子の連絡により、仮想粒子場から

電子に対する光子によるエネルギーの補給、あるいは反対の放出が行なわれま

す。このエネルギー調整は吸引力に於ける統覚発動と電子の知感覚発動を加味

して行なわれます。

 

 

⇒{http://www.dokidoki.ne.jp/home2/planetx/tenp-44.htm

                 〈原子の存在運動〉

           〈電子のスピンと波運動〉

                  〈光子の電磁波運動〉

                〈電子のエネルギー基底準位軌道の判断〉

                  〈基底準位軌道と上、下準位軌道〉

 

 

  ∴光子によるエネルギーの補給と放出:次項の〔原子の生活場としての真

    空〕に”休息の本能”の活動内容が示されています。光子のエネルギー

       調整はこの活動です。

 

 

 電子の知感覚判断、及び光子の吸引場の統覚判断の結果、光子は均衡力を発

動します。発動は、吸引力では光子の粒子運動、遠心力では電子の粒子運動の、

それぞれ感情と官能、知覚と感覚の指揮発動に開始されます。この発動に於て

電子に対するエネルギー授受を行ない、”原子がエネルギー最低(基底)準位

状態に休息するように”取り計らうのです。

 

 

   

 

 

  〔原子の生活場としての真空〕

 

 

 均衡力は原子、並びに原子を構成する諸粒子の運動を前提にしています。こ

の宇宙に存在するもので静止状態にあるものはありません。すべてのものが時

空を翔けているのです。原子の四つの力はこの存在運動の恒常性を図るために

あります。この物質的”存在”である原子は、自らが存在する宇宙に対する存

在運動の時間の始まりの了解、つまり、休息の価値の執行を、均衡力によって

為すのです。

 

 

 休息の本能は、存在の環界に於ける休息の活動が滞りなく執り行なわれるよ

うにすることです。真空は物質存在に対して生活場であり、「真空が原子に供

する生活場」としての機能が、これまで述べられてきた電磁場の働きです。

 

 

 光子が存在するところには電磁場があります。電磁場は真空が光子の活動の

場として提供したものです。電磁場に於ける実際の電気力、磁気力が、電界と

磁界であり、電磁界は光子の判断力です。

 

 

 物質存在の電磁気力に対応する生命存在の休息の本能は、”呼吸活動、体温

調節、水分調節、イオン調節、睡眠活動、休息活動”などを行ないます。”呼

吸”は代謝によって生じた炭酸ガスを排出すると同時に、代謝に必要な新たな

酸素を環境中から取り入れる活動です。”休息”は疲労や傷病の予防と手当て

の為に行なわれます。休息する為には安全で静かな場所が求められます。また

傷口を水で洗ったり、薬草を食べたりして傷病の手当てを行なうのです。この

ように、休息の本能のそれぞれの活動のすべては、環界との調和の弁証法に基

づいて為されるのです。

 

 

 

 

 

  〔波動場の中で行なわれる電磁気判断〕

 

 

⇒{http://www.dokidoki.ne.jp/home2/planetx/tenp-44.htm

           〈光子の電磁場に於ける電磁界判断〉

 

 

 休息の本能の生活場は、原子の均衡力に呼応して提供された電磁場です。電

磁場は粒子である光子の、波としての機能運動を伝える真空の場です。私達の

声や生活に於て出される物音は、空気を振動させ、私達の体温は夜具や室内空

間を温めるでしょう。私達が柔かい土や畳の上を歩けば、それらを体重で凹ま

せるでしょう。

 

 

 同じように、粒子はその運動によって真空に波動をもたらすのです。光子に

於ては電磁場であるが、重力子やその他の機能粒子はまた別の波動場を与えら

れます。クォークや電子、その他の粒子もまた波動場を持っています。

 

 

 生活場はこれらの波動場の他に、休息の本能である均衡力のエネルギー授受

場でもあるのです。生活場とは、原子が機能となって存在の弁証法運動を行な

っているときの、自体である真空のことであり、この場で行なわれる原子自身

の質量に拠る存在運動が、原子の生活です。

 

 

  ∴存在は、水を飲み、食物を食べて生きますが、これらの行為は、【水+

     存在】【食物+存在】の実有の弁証式で示されます。【存在】は「水」

       や「食物」を摂取する「機能」に過ぎません。【水】や【食物】が

      「自体」です。自体は質量であり、本質です。人間の身体は70%以上

       の水と、食物から成っています。生存行為によって、水は汗や排泄物

       で体外に放出されます。従って、絶えず補給しなければなりません。

 

       この補給行為は、存在側に主導権があるのではなく、水を湛えている

       環界に主導権があるのです。存在は対自体の機能に過ぎません。その

       機能は、水のあるところに赴き、これを掬い、そして飲む行為です。

 

      私達の身体という器に70%まで湛えられている「水」は、私達に付

       属するものではなく、【環界の質量】であり、私の質量ではないとい

       うことです。「水」は私の身体をスポンジとして、単に私の身体に所

       を得て、環界から移動してきたものに過ぎません。

 

       私達の存在式は【環界+飲み&食べする機能】です。【環界】が私と

       いう機能に於て生きているのです。《実有(調和)の弁証法》を理解

       するためには、このことをしっかり頭に叩き込んで置く必要がありま

       す。これについてはこの原理編の最後の項で図解入りで再述します。

 

 

 波動場での粒子の波は、「振動(連続)運動と伸張運動の合成波」です。光

子の機能運動の場合は、この波動場の中で、電磁界をもって価値判断を行ない

ます。電界は振動運動であり、磁界は伸張運動です。

 

 

  ∴感情(定位)と官能(運動)は、〈光子の電磁場に於ける電磁界判断〉

     の図のように、両者が合わさって波運動を描きます。知覚と感覚も同

       じです。

 

 

  電磁界のそれぞれの運動の強さの判断が均衡力としての統覚判断と知感覚判

断であり、この判断に基づいて電子の運動状態が調節されます。(+)の電荷

から(−)の電荷に電磁界が形成されることは、光子が(+)から(−)へ運

動することです。

 

 

 

 

 

 

  〔重力子〕

 

 

 電磁場に於ける光子の「運動エネルギー」は、重力子を機能とする重力が真

空中から補給します。光子の全運動、並びに電子や核の運動に伴う全エネルギ

ーは重力が補給するのです。「重力場」についての解明の糸口が本編に記され

ています。

 

 

 また光子、電子の判断機序の詳しい解析とともに、〈電子のスピンと波運動〉

〈光子の電磁場による統覚判断〉〈角運動量〉〈電荷を持つ電子の回転場電磁

界〉などの図の説明も本編に委ねられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                        実有の弁証法

 

 

 

                           有機存在

 

 

  ☆要約:タンパク質の低分子であるアミノ酸について、生物有機分子の存

     在構造を明きらかにします。

    〔共存(集団)本能〕はアミノ酸が鎖状に結合した「ペプチド結合」

     です。

    〔栄養(食)本能〕は「アミノ酸側鎖の回転熱吸収」と、存在媒体の

     水溶液に溶け込んでいる「養分摂取」で執り行われます。

    〔生殖(家族)本能〕は「球体高分子状態からの発芽による自己分化」

     により行なわれます。

    〔休息本能〕は、親水性の側鎖である親水基等による「親水機構」と、

     存在媒質の水の「水和」を引き出すことによって行われます。

    〔知感覚〕は「ファン・デル・ワールス力」です。  

    〔認識力〕は「原子間結合部自由回転力」です。            

      

 

 

  生命体の持つ有機化合物は、タンパク質、核酸、脂質、炭水化物です。生体

タンパク質を構成する低分子はアミノ酸で、二十種類あることが知られていま

す。

 

   ∴低分子:少ない量で構成されている分子です。低分子が多数結合する

         と高分子になります。

 

 

 こゝではタンパク質の低分子であるアミノ酸の存在構造を分析します。アミ

ノ酸は、窒素(N)、炭素(C)、水素(H)、酸素(O)の化合物です。こ

れにイオウ(S)を加えているものが数種あります。

 

 

 

 

 

   〔共存(集団)本能〕

 

 

 tenp-45 は〈アミノ酸〉の化学構造式で、このアミノ酸が多数結合すると、

脱水重縮合といわれる結合によって、生体を構成するタンパク質となります。

この結合は”共存(集団)本能”に基づきます。この結合はまた「ペプチド結

合」と言われ、〈タンパク質主鎖〉で示された化学構造式のようになります。

20種類あるアミノ酸の配列の仕方によって、種々の性質のタンパク質ができ

るのです。

 

 

⇒{http://www.dokidoki.ne.jp/home2/planetx/tenp-45.htm

                 〈アミノ酸〉

                   〈タンパク質主鎖〉

 

 

  参考:残基末端のC―OとNの間で二重結合による脱水縮合を行なう。

      三原子間の二重結合共鳴は、原子の回転を規制し、原子間の距離

           と結合角を規制する。これは分子間衝突を回避すると共に、タン

           パク質主鎖(アミノ酸多量体)同士の水素結合(高次構造)を、

           またこの水素結合による水和を容易にする。

 

 

  アミノ酸はタンパク質を構成している単位(単量体)としてはアミノ酸残基

といわれます。アミノ酸のタンパク質構成は〈タンパク質主鎖〉で示したよう

に、鎖状につながっています。残基の主鎖を構成する部分は相同です。アミノ

酸は、相同部分の中央部のC原子に結合しているアミノ酸側鎖といわれる部分

の異相によって、先に言ったように種別を生じます。

 

 

 

 

 

   〔栄養(食)本能〕

 

 

 二十種のアミノ酸のうち、少なくとも平面対称性を程良く持った構造を持つ

側鎖に、規則的な回転が認められます。

  チロシンの場合、C―C結合部分を回転軸として、180度の往還運動を、

秒当たり1〜6回程度行なっています。この回転運動はflip‐flop運

動(弾くように‐ばたばた動く)と言われます。この回転によってC―C結合

部に発生する「回転熱」が、存在のエネルギーとなるのです。

 

 

⇒{http://www.dokidoki.ne.jp/home2/planetx/tenp-45.htm

                  〈アミノ酸のひとつチロシンの側鎖〉

 

 

 この回転がどのような機構によるものであるかは明きらかではありませんが、

地球磁場とか自転によるコリオリ力のようなタンパク質の高次構造を毀さない

外力が考えられます。

 

 

 ”栄養(食)の本能”はこの他に、自らの身体補修と発芽生殖の為に、環界

から「物質を摂取する機構」を持っています。

 

 

 

 

 

 

   〔生殖(家族)本能〕

 

 

  ”生殖の本能”は「疎水性相互作用」にあります。20種類あるアミノ酸側

鎖は、解離性、親水性、疎水性の性質によって区別されます。親水性のものは

親水基、疎水性のものは疎水基といわれます。

 

 

 疎水性のものは油の性質を示します。アミノ酸残基の、その疎水基である側

鎖の反対側は、電気極性によって親水作用を行なうことができます。

 水中にあるタンパク質は熱変性などがない限り、親水性部分を水に接して、

その内部に疎水基を包んでいるのです。

 

 

  タンパク質(主鎖)は、そのエネルギー最小状態の恒存を求めて、種々な形

態で折り畳まれています。疎水基は水という環界にあって更に内部凝結力を強

めて、この折り畳み構造を更に発展させます。接水面で親水しながら、疎水基

同士は互いに密に接して水を弾くこの状態は、水という環界に溶存安定した構

造を持つことです。それは水圧によって構造破壊されることの少ない球体を理

想としています。

 

 

  タンパク質の「球状形成」は主鎖長が二百五十残基程度まで可能ですが、そ

れ以上大きくなると、球体の集合体を示します。球形成のこの限界が、”生殖

の力(本能)”です。アミノ酸有機存在の生殖は球体高分子状態からの発芽に

よる自己分化なのです。

 

 

⇒{http://www.dokidoki.ne.jp/home2/planetx/tenp-45.htm

                      〈発芽生殖〉

 

 

 

 

 

 

   〔休息本能〕

 

 

 

  上の状態はまた、溶媒である水の方にも安定化をもたらします。水はこのと

き、極性を持つ親水基によるイオン水和、及び水分子の四面体結合の隙間に疎

水基が這入り込む疎水性水和により、純水状態での四面体配位よりもエネルギ

ー量を小さく(エントロピ−を少なく)できます。

 

 

⇒{http://www.dokidoki.ne.jp/home2/planetx/tenp-45.htm

           〈電解質である水のイオン水和〉

 

   ∴〔共存(集団)本能〕の項の参考で、「イオン水和」にも言及してい

     ます。

 

 

 ”休息の本能”は、親水性の側鎖である親水基による「親水機構」にありま

す。水は有機存在が存在するための媒体です。イオン水和と疎水性水和により 

水分子の構造化が為されて、純水状態よりもエントロピ−が少ない値に落ち着

くという水の性質が、存在にとって安定、即ち、休息をもたらすのです。

 

 

 

 

 

 

    〔知感覚〕

 

 

  原子間に働く弱い原子間力である「ファン・デル・ワールス力(瞬間的双極

子間引力)」は、「知感覚」です。

 

 

⇒{http://www.dokidoki.ne.jp/home2/planetx/tenp-45.htm

                      〈ファン・デル・ワールス力〉

 

 

 

 

 

 

    〔認識力〕

 

 

  主鎖構成部分のC―C、及びN―Cなどの、すべての「結合部自由回転力」

は「認識力」です。

 

 

⇒{http://www.dokidoki.ne.jp/home2/planetx/tenp-45.htm

                     〈原子間結合部回転〉

 

 

  有機存在はその生存を可能とするために、熱や光や磁界を必要とし、更に、

水とそれに溶存している有機物質、無機物質を必要とします。有機存在はこの

ような生命親和的環境世界に対して、自らは機能となって調和の弁証法を行な

うのです。生物有機分子自体をみれば、その身体質量は「原子」、そして「分

子」の蝟集(いしゅう)です。

 

 

  有機(分子)存在の存在構造に関しては、判断力とそれぞれの情官や知感覚

の発動は解析されませんでした。flip‐flop運動の解釈などを含めて、

物質存在の”休息の本能”に見たような細部の解析が課題として残されていま

す。

 

 

 

 

 

 

 

 

                          細胞存在

 

 

 

  ☆要約:〔定位統覚〕はDNAで発現します。〔運動統覚〕はRNAが行

       います。〔認識力〕は増殖酵素が介在するDNA情報のRNAへ

              の「転写」の際に、統覚誘導として観察されます。〔知感覚〕は

              「受容体(レセプター)」が行っています。

 

 

 

 核酸は、5種類の核酸塩基(単に塩基ともいう)、炭水化物(糖)のリボー

ス、あるいはデオキシリボース、無機質のリン酸化合物の低分子(ヌクレチオ

ド)によって合成されている高分子(ポリヌクレオチド)です。

 

 

 細胞存在(細胞)の遺伝機構(染色体)を形成する最小の単位である遺伝子

は、この核酸高分子です。遺伝子は糖がデオキシリボースのものをDNA(デ

オキシリボ核酸)といい、リボースのものをRNA(リボ核酸)と呼びます。

またこの2種類の遺伝子は塩基をそれぞれ4種類持っていますが、そのうち基

本的に1種類を異にしています。

 

 

 遺伝子は、4種類ある塩基のそれぞれ1つを含む低分子(ヌクレチオド)を

1単位として、4種類が結合した状態の4単位を単量体とし、この単量体の重

合(ポリヌクレオチド)です。

 

 

  存在の本能(意志統覚機構)は知感覚判断、知感覚(発動)、統覚判断、情

官(発動)で構成されます。身体行動はこの結果現れるものですが、認識力を

含む存在の全体は「存在運動」として、既に動態にあります。

 

 

 本能は存在が先天的に持つ生きる意欲です。意欲は存在が瞬間毎に目的価値

を統覚することであり、価値目的を持って存在運動を起こすことです。存在運

動を最終的に決定する力として、統覚判断とその情官(感情と官能)を、とく

に狭義の意志統覚と呼びます。

 

 

 

 

 

   〔定位統覚〕

 

 

 個体存在(動物、昆虫など)の脳神経機能にあたる細胞存在の「統覚」は、

DNA、RNA、及びDNAの螺旋形重合体を保護する核の内部に充填される

タンパク質と、DNAと一体化しているタンパク質(ヒストン)で構成されて

います。

 

 

  DNAは「身体定位(感情)」を発動し、RNAは「身体運動(官能)」を

発動します。この情官発動の前に「統覚判断」が為されます。統覚判断は核内

タンパクによって為されます。

 

 

 

 原核生物の大腸菌ではリプレッサー(誘導物質)と呼ばれる判断タンパク質

が「抑止判断」を、インデューサーが「活性判断」を行なっています。

 

 

 真核生物ではDNAの螺旋構造を内側で支えている塩基性タンパク質である

ヒストン、その他多くの塩基性核内タンパクが行ないます。

 

 

 真核細胞ではヒストンを含む核内タンパクが統覚判断した結果、感情を発動

するDNA遺伝子の化学的変化、及び配列変化が起こります。

 以上はDNAを中心とする「定位判断→発動」です。

 

 

 

 

 

 

   〔認識力〕

 

 

 

  感情が発動されると、やはり核内にあるタンパク質であるポリメラーゼ(増

殖酵素=増殖反応触媒体)に伝えられ、ポリメラーゼはこれを認識して、”統

覚発動を誘導”します。この誘導を行なうのが「認識力」であり、DNAポリ

メラーゼやRNAポリメラーゼなどの複数の酵素がこれを担っています。

 

 

 RNAは官能(運動統覚)の発動を担いますが、その前にDNAに接して、

その情報を写し取る(転写)作業を行ないます。

 

 

 DNAポリメラーゼは、DNAの自己複製、即ち、”生殖(家族)本能”に

よる「自己増殖」の発動に際して、この転写作業に携わります。

 またRNAポリメラーゼは”栄養(食)の本能”の発動に於て、同じ作業に

携わります。

 

 

 ポリメラーゼが転写を行なう際、DNAの捻れを解消する為にDNAを切り

貼りするが、このタンパク酵素はトポアイソメレースと呼ばれます。

  以上の転写の過程が「認識判断→統覚誘導」です。

 

 

 

 

 

 

   〔運動統覚〕

 

 

 

 真核細胞では、転写作業の後に、更に編集されることが必要になります。こ

の編集作業は、転写した部分を切断したり、組み継いだりしますが、この編集

作業が統覚の「運動判断」です。最終的なRNAに編集するこの作業には、ま

た別のタンパクが助力します。

 この判断の後に、完成したRNAが官能を発動する、という手順に至るので

す。

 

 

 統覚は定位判断から運動判断へと判断移行して、最終的な身体の存在運動を

行ないますが、その間に前項で述べた認識力が関与します。

 [定位判断→感情発動→認識判断→運動判断→官能発動→身体行動]が統覚

発動の機序です。但し、身体行動は、私達のような動物が外界の対象に向かっ

て行動に赴く喩えを以って、分かりやすい説明としているので、実際は存在の

全体運動です。

 

 

 RNAのm、t、rの三種のRNAがタンパク質合成を行なう際、多くのタ

ンパク質酵素の介在を得て為されるが、この為には細胞身体という器と、その

内部及び体表器官とその機能が必要であり、この駆動がここでの「身体行動」

です。

 

 

  RNAは、m、t、rの三種が知られています。これらは細胞内に数十万個

存在して、「栄養(食)の本能」を司っています。栄養の本能は、細胞膜から

の栄養物質の取り込みとエネルギーの産生、及び生体物質の産出と老廃物の排

出を行なっています。

 

 

 m、t、rの三種のRNAは、連携してタンパク質の合成を行なっています

が、mRNAが先に述べたように、DNAから定位発動を受け取り、tRNA

やrRNAにこれを連絡します。rはタンパク質の合成に、tは材料のアミノ

酸の運搬に、それぞれ物理的に関わりますが、RNAの本分は運動統覚の発動

機能です。

 タンパク質合成にはその他、多くのタンパク質酵素の介在が必要です。

 

 

 タンパク質は生体をつくる材料と酵素に使われますが、このタンパク質の合

成に必要なエネルギーや、その他諸々の存在運動を行なうためのエネルギーの

産生は細胞器官というべき細胞質の中で行なわれます。

 

 

 RNAには、他に役割の未だ知られていないものが数種あります。これらは

将来、”生殖(家族)本能”と”共存(集団)本能”と”休息の本能”の為の

働きを持つことが同定されるでしょう。エネルギーの産生に働くRNAもある

はずです。

  細胞間の結合に関する能力は共存本能です。

 

 

 

 

 

 

   〔知感覚〕

 

 

  植物細胞内には、「光受容体」のフィトクロム(タンパク色素)と青・近紫

外光受容色素が光を感知しています。これらは発芽、分裂、成長、原形質流動、

酵素活性などに於て、植物体がその光環境に適応する為に知感覚を発動してい

ます。動物細胞では細胞膜表層上の「受容体(レセプター)」が、知感覚発動

器官として知られています。

 

 

 受容体はまず細胞外の刺激を受容します。受容覚情報は、情報伝達分子と言

われる物質によって、核内に伝達され「知感覚判断」されます。“熱い”とい

う知感覚は判断されて、良、不良、及び快、不快の評価された「知感覚発動」

となるのです。熱さが知感覚受容された状態では、単に“熱さ”が感じられて

いるだけであり、生体の反応としての知感覚発動ではありません。

 

 

 知感覚の核内判断は、統覚判断を為すタンパク質と一群となるタンパク質に

よって為されると予想されます。定位統覚に対応する知覚と、運動統覚に対応

する感覚は、それぞれの統覚に結合します。皮膚知感覚に於て身体に受動的に

知覚されるものと、身体の能動的な動きに伴って感覚されるものがあることが

知られています。後者が運動統覚に連携するものです。

 

 

 

  最終的な存在の運動は統覚によって決定されますが、知感覚判断は統覚判断

に影響を与えます。全知感覚は常時受容状態にあって発動されています。また

統覚は存在の四時空に常に発動されています。

 

 

 

 

 

 

 

                                        仮象の弁証法

 

 

 

 先の[実有の弁証法]では、動物の身体を段階的弁証法で構成する3つの存

在の構造を、不十分ながら明きらかにしました。これら3つの存在は、この後

の[存在の弁証法構造]で明きらかになるように、各々昇階的、降階的な互い

の弁証法的依存によって、その本来の”調和の弁証法”を行使することになり

ます。

 

 

 

以下、略

 

 

 

 

 

 

  〔散逸構造と集積構造〕

 

 

 

本文略

 

 

 

 

  〔概念質量〕

 

    本文略

 

 

 

 

 

  〔抽象思考=概念の浮遊〕

 

 

                 本文略

 

 

 

 

  〔客体化〕

 

 

                 本文略

 

 

 

 

 

 

  〔無制限性〕

 

 

                 本文略

 

 

 

 

 

 

  〔『原罪』と罪性〕

 

 

                 本文略

 

 

 

                         存在の弁証法構造

 

 

 

 すべての存在が意識を持つことを〔実有の弁証法〕の項で学びました。これ

から宇宙自体が存在として意識を持つことを学びます。宇宙はいくつかの真空

の相を持っています。真空の構造を、原子から人間に至るまで解析したように

は未だできませんが、将来、科学的な観測と理論がこれを確定するでしょう。

 

 

  原子が意識を持つ存在であるなら、原子以下(以前)の存在もまた存在でな

ければならないのです。存在は自己内、及び自己外の存在との対話によっての

み成立するからです。人間の身体に於て、もし原子レベルで自由勝手に振る舞

うなら、存在は立ちどころに崩壊してしまうでしょう。分子は原子に存在の拠

り所を与えています。細胞は分子にやはり同じことを行なっています。立場を

反対にすれば、原子は分子の、分子は細胞の存在を成立させているのです。

 

 

 こうして存在の根源にまで辿っていくなら、その根源がそもそも存在である

ことが知れるのです。すべての存在はこの宇宙を翔け巡っています。植物は地

球に着床して太陽の周りを翔け巡っています。葉を落とし、また芽吹き、花を

開き、実を付けるのはその意識です。

 

 

 

 

 

 

   〔弁証法と弁証式〕

 

 

  弁証法は対話のことで、また”関係を把握する意識”のことです。存在は

”関係を把握する”この弁証法を、あらゆるレベルで行使しています。身体は

物質で構成されています。また存在の外の世界も物質で構成されています。内

と外の諸レベルの物質間に展開されるのは弁証法です。弁証法を持つことが存

在の証なのです。

 

 

 

 〔仮象の弁証法〕では「散逸構造」と「集積構造」を論じましたが、これら

は「実有(調和)の弁証法」と「仮象(所有)の弁証法」に同じです。弁証法

の種類はこの二つに帰着します。他の多くの名称を付された弁証法は、現象上

の類別の必要に基づいたものに過ぎません。

 

 

 tenp-46 にある〈物質の弁証法〉〈意識の弁証法〉〈生存の弁証法〉はこの

類別のひとつです。これらは、これまで「存在の弁証法」の名の下に一括され

て論じられてきたものです。〈意識の弁証法〉はまた、「内包弁証法」と言わ

れます。その他は「外包弁証法」と言われます。物質(宇宙)の「段階的弁証

法」はこの外包弁証法です。

 

 

⇒{http://www.dokidoki.ne.jp/home2/planetx/tenp-46.htm

               〈物質の弁証法(物質の歴史)〉

                 〈意識の弁証法〉

                    〈生存(存在)の弁証法〉

 

 

  弁証法は[質量+機能]で表わされます。存在はすべて、あらゆるレベルに

於て[質量+機能]の弁証法構造を有します。「所有の弁証法」に於て[質量

+質量]といわれるのも[質量+機能]の構造によっています。[機能]が

[質量]と表記されるのは、先号で述べた「概念質量」の意義を担うものと理

解してください。

 

 

 所有の弁証法は、本来的に質量を持ち得ない[対自体=機能]が、「自体=

質量」を、”配慮する”のではなく、”所有する”弁証式として、[質量+質

量]で表記されます。また「自体+対自体」の調和の弁証法と区別して、「即

自+対自」の弁証式で表記します。その「総合」も区別された表記になってい

るのに注意してください。

 

 

 

 

 

 

   〔意識の弁証法〕

 

 

 機能によって存在に意識が現象します。自己主体性を除いて、この機構に於

ては、各存在はその存在理念の区別なく自己調和を行ないます。つまり、自己

存在の意識は恒常性を持つように配慮されます。しかし、自己主体性は痴呆症

に見るように、「自己意識=主体」が「存在の意識=本能」を所有する構造に

なっているので、自己によって自己存在を破壊していきます。

 

 

 tenp-46 の〈意識の弁証法〉が「自体+対自体」で示されていますが、この

調和の弁証法は、自己主体性を除く個体存在以下のすべての存在の意識に適用

されます。自己主体性が所有、支配する彼の本能身体も例外ではありません。

 

 

 

 

 

 

   〔物質の歴史:真空存在〕

 

 

  真空は私達存在の故郷です。真空については後に項を改めて論じるので、こ

こでは簡単に解説します。存在の始まりである「調和真空」を形成する個々の

存在(=真空粒子対)は、外包弁証法に於て対称性調和の弁証法をもって、そ

の存在界(=真空)全体を支えています。

 

 

 真空は粒子の蝟集です。その粒子は「粒子=A」と「反粒子=B」の性質を

担っており、この二つの粒子は物質と反物質の関係のように対等(非対称性相

似)の存在です。最初の存在としての真空は、AとBが対となって片方が「質

量」となり、もう片方が「機能」となることによって[質量+機能]の意識の

弁証法を行ないます。調和の弁証法に於ては、機能には質量はありません。

 

 

    ∴「粒子=A」と「反粒子=B」:〈物質の弁証法(物質の歴史)〉

      の表では、「構造素=A」と「構造素=B」と表記されています。

 

 

 存在の最初期形態としての調和真空にあっては、粒子と反粒子は最小単位と

いう意味で互いに対等に独立しているが、それ自体では意識存在ではありませ

ん。意識存在となる為には、粒子と反粒子は、どちらかが一方の機能となって

自らの質量を自己否定しなければなりません。

 

 

 粒子+反粒子対は、互いにその立場を換置しながら、一個の意識存在を形成

します。粒子が質量であるときは、反粒子は機能となります。意識は常に、機

能が質量のために働く「非対称性調和の弁証法」です。粒子と反粒子は互いに、

この機能と質量の立場を互換することができます。

 

 

 この互換性を「対称性調和の弁証法」と呼びます。調和真空では一個の存在

に於て、対称性調和が行なわれますが、一個の存在の中でこのように対称性調

和が行なわれるのは、真空が存在の始源に位置しているからです。

 

 

 真空は[粒子+反粒子対]存在の蝟集です。この式では、粒子が反粒子の質

量を吸収しています。反対から言えば、反粒子は粒子に自らの質量を預けてし

まうことによって機能となり得るのです。反粒子はこのとき、細胞存在に於け

る遺伝子と同じく、質量のない機能に徹します。

 調和真空では粒子に対して反粒子が、反粒子に対して粒子がそれぞれ機能の

役割を担っています。

 

 

   ∴存在に於ける[機能]は、「存在の意識」を形成する意志機能と、

       「自己意識」を形成する認識機能(我観)の二つによっています。

 

 

   ∴細胞存在の意志機能は、正確にはDNAやRNAを含む機能構成体

     です。

 

 

 

 

 

 

   〔物質の歴史:真空存在の相互環境性〕

 

 

 真空の粒子+反粒子対は一個の存在です。存在は個体保存と種の保存を行な

います。粒子+反粒子対は「粒子存在」であり、反粒子+粒子対は「反粒子存

在」です。粒子存在群の各粒子は、互いに種の本能を行使し合います。反粒子

存在群もまた同じです。集団や家族の種の維持本能は、種内各個同士の調和共

存を目的とします。これは粒子存在群内、また反粒子存在群内で対称性調和弁

証法が行なわれていることです。

 

 

 粒子存在と反粒子存在のそれぞれの群が、このように各々、種として振る舞

うときは、粒子存在に対する反粒子存在、また反粒子存在に対する粒子存在は、

原子に於ける真空等の環界に相当します。このとき粒子群は、反粒子群を食物

や水や空気や大地として認識します。同じように反粒子群は粒子群をそのよう

に認識するのです。

  そうすると、粒子群はその環境世界としての反粒子群に調和しながら生きる

ことになります。

 

 

 

  〈物質の弁証法(物質の歴史)〉の表の、個々の存在については次号以降で

論じます。原子に於けるヒッグス粒子の役割もそこで触れるでしょう。

  〈生存(存在)の弁証法〉についても具体的な例を以って論じます。最終的

に私達存在は、環境世界の「機能」として、環界全体の調和恒存のために生か

されているのであることが理解されるでしょう。

 

 

  tenp-46 の各注釈説明を、引き続いてお読みください。

 

 

 

 ○ 物の見方というものは、一個の存在を、その存在の内外に視点を据えて見ることができなければならない。しかしてまた、その内と外の各フィールドにあっても、放射状的全方位全遠近から見るものであり、それらの各視点はまた、宇宙の深浅を為すフラクタル構造の各段階にスライドさせねばならない。各人にあっては己の身体を原子の視座からも、あるいはまた宇宙の視座からも、そしてそれら一つひとつの視座は巨視と微視の二つの視法を備えていなければならない。

 

 

 

 

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