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原子、生物有機分子、細胞存在
第一回入門講座
原理編 4
週2〜3回配信 '99.02.19.
通しNo.8 読者数 297人
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目次
存在の弁証法構造
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〈物質の弁証法(物質の歴史)〉
:‥ 調和真空 ‥‥《真空構造素A+真空構造素B》‥‥‥ 対称性調和 ‥‥ : \ : ↑↓ 不調和真空 ‐‐ 不調和真空構造素+同構造素 ‐‐対称性所有 ―・ : / | :‥ 超ひも存在 ‥《不調和真空構造素+超ひも機能》‥‥ 調和意識 ‥‥―・ : \ : ↑↓ 影の物質 ‐‐‐ 超ひも存在+超ひも存在 ‐‐‐ 対称性所有 ―・ : / | :‥ 物質存在 ‥‥‥‥《超ひも存在+原子機能》‥‥‥‥ 調和意識 ‥‥―・ : \ : ↑↓ 無機分子 ‐‐‐‐ 物質存在+物質存在 ‐‐‐‐対称性所有 ―・ : / | :‥ 有機存在 ‥‥‥‥《物質存在+分子機能》‥‥‥‥‥ 調和意識 ‥‥―・ : \ : ↑↓ プリオン複合 ‐‐‐ 蛋白分子+蛋白分子 ‐‐‐‐対称性所有 ―・ : / | :‥ 細胞存在 ‥‥‥‥《有機存在+遺伝子機能》‥‥‥‥ 調和意識 ‥‥―・ : \ : ↑↓ ウイルス複合 ‐‐ 有機二分体+有機二分体 ‐‐‐対称性所有 ―・ : / | :‥ 個体存在 ‥‥‥‥《細胞存在+脳神経機能》‥‥‥‥ 調和意識 ‥‥―・ : \ : ↑↓ 自己主体性複合 ‐‐‐ 個体存在+個体存在 ‐‐‐対称性所有 ―・ : / | :‥ 精神主体性 ‥‥‥《個体存在+調和主体機能》‥‥‥ 調和意識 ‥‥―・
※存在が物質世界の内で段階的(外包)な調和の弁証法を行なっている ことを示す。その「対称性調和」は‥‥‥の線で結合された全存在界 である。その段階的弁証法は、昇階↓、降階↑で表現されている。 ―・ ※ |は、それぞれの後者による「非対称性調和」である。 ―・ ※「対称性所有」の弁証法は、物質進化に内在する。 これは「不調和真空」に由来する、内在必然性である。 ※ウイルスは広義の細胞存在と規定される。ウイルスは一度は細胞であっ たものが退化した姿だと言われている。 ※所有に働く存在は全体の調和を配慮することなく、他者を磁石で吸着す るように集積していく。それ故所有意志を持つ存在をその複合体の状態 に於て「モノ存在」と呼ぶ。プリオン、ウイルス、自己主体性は、その 存在の顕れとしては原子集合である無機分子と同じく単独ではなく、プ リオン複合のように複合体で示されなければならない。プリオンは蛋白 分子+蛋白分子の複合体で「モノ存在」となる。「モノ存在」はその増 殖過程ではじめて存在性を取得する。 ※「存在」とは個のうちに全体調和の意識を有するものゝことである。広 義には「モノ存在」をも存在と呼ぶが、あり得べき、実現されるべき存 在は、調和意識を以って生きる存在だけである。 ※自己主体性は自己主体性複合ではじめて存在性を持つ。資本主義社会が 個体への配慮と尊重を為さずに、人間個々を機械の部品のように動かし ているのは、彼らが複合体ではじめて機能する主体性であるからである。 自己主体性はそれ故、複合状態として[個体存在+個体存在]と表記さ る。 物質の歴史の視点からは、主体性は概念に過ぎず、その存在性は個体存 在に収斂される。それ故この〈物質の歴史〉の表記を考慮して、自己主 体存在、また精神主体存在とはしなかった。 自己主体性内部では本能身体をその所有主体機能で非対称性に所有して おり、表記上の一個の個体存在の内部に二個の存在が析出される。 ※調和真空(対称真空)の構成粒子は、こゝでは真空構造素とされている。 ※不調和真空は、真空構造素Aが対称性調和の片割れを見失って、自己解 体したものである。これがわれわれの物質世界を形成していく。対とな る真空構造素Bは、反物質世界を形成して、われわれの物質世界と対を 維持しながら調和真空の中に存在している。不調和真空は物質+反物質 の対世界を以って多数出現したと考えられ、これら不調和真空の解体膨 張の圧力によって調和真空は圧縮されている。 ※不調和真空から生じた超ひも存在は現在の真空を形成している。不調和 真空の一部は「宇宙ひも」となって現在の真空の中に残る。 ※物質の歴史は不調和真空の自己解体の歴史に他ならない。この解体の必 然性は、不調和真空自体の不調和に由来する。即ち、その解体は不調和 を解消しようとする過程である。 ※物質の歴史の上の必然性は、個体存在までゝあり、主体的存在は何等必 然性を有さない。主体性は概念に過ぎず、物質的質量を有さない。しか もこの概念質量に過ぎない存在は、身体+主体性としての内包弁証法 (主体存在に於ては特に、統合弁証法という)、外包弁証法ともに非対 称的な所有を行なう。個体存在、特に各個体が本能分化を示す蟻や蜂、 また猿類にもこの非対称性弁証法が散発的に発生するが、本質的なもの ではない。人間存在はその存在の根源に不安、絶望、混沌、恐怖の根本 情態性を抱いており、この情態からの逃走が所有支配欲の自由の強化と なる。人間とは一個の狂気である。このような根源的に不調和心性を持 つ存在を、調和を求める物質世界は望んではいない。
〈意識の弁証法〉
自体+対自体 [質量+機能]
※内包弁証法のことであり、存在の意識である統覚の発動を示す。 ※統覚の発動に平行して、自己意識、即ち我観が機動している。我観は個 体存在の認識能力であるが、その他の段階的存在にもやはり同じような 概念の能力があり、自己意識を持つ。 我観は認識の弁証法、即ち発展的弁証法である即自+対自(質量+質量) の所有の弁証法を行なう。しかし、個体存在に於ては認識能力は統覚の 発動する目的価値に従う。主観はこの個体存在を所有する主体性の認識 能力である。主観は我観を概念質量とする対自体=機能となって主体性 の存在意識を発動する。存在意識は統覚であり、意志であり、この発動 は身体を必要とする。それ故、主体性が身体を所有するまでは理念を持 つに過ぎない。その理念は所有の理念である。この所有理念は主観の言 語認識の弁証法が発展的弁証法であることに負う。主観は常に我観と対 になってはじめてその働きが可能となり、認識能力は我観に負っている。 主観は言語を認識して宰領するが、我観の構想力と悟性、理性の判断力 の働きを必要とする。主観は辞書的言語野に過ぎない。主観自身には如 何なる意味に於ても判断力はない。主観が自体=質量としている我観が 所有の弁証法としての右に示した三つの認識能力を行使し、主観がこの 「所有の弁証法」の対自体=機能であるところに所有理念が発生する。 所有理念は「所有の弁証法」の方法を踏まえることによって成立する。 所有理念は言語として主観に蓄えられる。これを手短に言えば、主観の 言語宰領の能力が、所有、支配、権力、翻弄の諸理念を形成する、と言 うことができる。主観は痩せ細った言語記号を捌くだけであり、これに 肉付けを行なうのは我観である。主体の統覚判断は主観の言語記号とし ての理念の提示の後、我観の認識能力のうちの理性が働いて、これを判 断する。この判断が本能の統覚に伝えられ、そこで感情化と官能化して 意志が発動される。
〈生存(存在)の弁証法〉
∴段階的弁証法などの、対他者との関係の 弁証法である外包弁証法のことである。
1)対称性弁証法 A存在 B存在 [質量+機能]+[質量+機能]
(1) 対称性調和 自体+対自体→SOUGOU ┌─・調和真空(構造素+構造素) [質量+機能]+[質量+機能]───┤ ・物質存在から個体存在に至る │ 段階的弁証法 (調和の意識)+(調和の意識) └─・種内各個体関係 (質量) \/ (機能) (機能) /\ (質量) ∴互換可能
(2) 対称性所有 即自+対自→総合 ┌─不調和真空(構造素+構造素) [質量+機能]+[質量+機能] ─┤ 影の物質(超ひも存在+超ひも存在) │ 無機物質(原子+原子) (所有の意識)+(所有の意識) │ プリオン(有機存在+有機存在) │ ウイルス(有機二分体+有機二分体) (質量) >< (質量) └─自己主体性(人間+人間) ∴対決(対抗)あるいは互所有 ※互いに対等に所有力を行使し合うなら、円満な対称性所有である。その 場合、対称性に所有、被所有の関係が成立する。対決は拮抗不発展か、 一方の死滅をもたらす。力の差があれば一方の所有力の大が示され、他 方は被所有度を大きくするが、所有力を無くするわけではない。一方が あくまでも他方を力尽くで制圧しようとするなら、死力を尽くした闘い となる。 ※プリオン等の対称性弁証法存在は複合体としてはじめてその存在運動を 可能にする。しかし、この存在運動を可能にする為には、単体に於て [質量+機能]の存在意識を有するものでなければならない。不調和真 空に於ても事情は同じである。 2)非対称性弁証法
(1) 非対称性調和 自体+対自体→SOUGOU ┌─ 不調和真空+超ひも存在 [質量+質量]+[質量+機能]─────┤ 影の物質+物質存在 │ 無機物質+有機存在 (所有の互換関係)+(調和の意識) │ プリオン+細胞存在 (質量) (機能) │ ウイルス+個体存在 └─ 自己主体性+精神主体性 ∴右の存在が左の所有の対称性弁証法にある 複合存在の調和機能となる。 ※段階的弁証法に於て、すべての調和存在は、所有に働く各「モノ存在」 に対して非対称性調和の弁証法で接する。
(2) 非対称性所有 即自+対自→総合 ┌─ 調和真空+不調和真空 │ 超ひも存在+影の物質 [質量+機能]+[質量+質量]─────┤ 物質存在+無機分子 │ 個体存在+プリオン (調和の意識)>(所有の互換関係) │ 細胞存在+ウイルス (質量) (質量) │ 個体存在+自己主体性 │ 精神主体性+自己主体性 ∴>は右の対称性所有対に複合する └─ 環界+自己主体性 モノ存在が、左の存在を所有する。 ※以上、〈生存の弁証法〉で示されたプリオン等の対称性所有の弁証法に働 く「モノ存在」は、対、または複合体である。 ※非対称性所有は互換性がないことが異なるだけで、対称性所有に同じく、 [質量+質量]で示される。 ※プリオンは動物脳に感染して自己を増殖する。 ※ウイルスは個体存在に対しても非対称性所有を行なう。 ※プリオンもウイルスも、自己主体性と同じく、環界全体に対しても非対称 性所有を行なっている。存在することは、地球環境に適応していることで あり、この場合、この適応は非対称性所有による。 ※本能は主体に所有されて抵抗する。この抵抗は調和価値の死守である。も しこの抵抗がなければ脳萎縮性痴呆症の発症は現在の比ではないであろう。 ※精神価値を有する精神主体性も本能の所有を行なっており、これを『原罪』 として出立する。