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○――――――――――――――――――――――――――――――――○

 

        目次        存在の弁証法構造

 

         〔物質の歴史:エネルギー時空である真空の弁証法〕 

                  

                        〔物質の歴史:真空存在の昇階的弁証法〕

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

         〔物質の歴史:エネルギー時空である真空の弁証法〕

 

 

 

⇒{http://www.dokidoki.ne.jp/home2/planetx/tenp-46.htm

               〈物質の弁証法(物質の歴史)〉

 

 

 先号では私達存在の始源である「真空」の、その最初期の姿を論じました。

その《調和真空》では、二つの相似する粒子が仲の良い互存関係(相互扶助)

を形成して、まるで戯れているかのように調和の弁証法を行なっていました。

 

 

 

 私達存在が死後に住むであろう《天国》は、おそらくそのような満ち足りた

世界であることでしょう。私達と言いましたが、天国に行けるのは、人間では

「精神主体性」のみです。「自己主体性」については、保証のかぎりではあり

ません。天国は私達がその死の瞬間に必要とされる場所です。死に臨んでは必

ず自分の人生を顧みることになりますが、差し引きゼロであるなら未だしも、

地獄に堕ちるようでは、マイナスの存在として生きてきたので、自然が与えた

生は果たしてそのような結果を望んでいたでしょうか?

 

 

 

 宇宙を構成する真空は、この「調和の真空」を含めて少なくとも3相の発展

過程を経て、目に見えるという意味で物質化した存在を生み出す元になります。

真空はこの意味で「無」と呼ばれますが、この「無」の発展過程を、現時点に

於ける量子論仮説を簡略化援用して描写すれば次のようになります。

 

 

  最初の真空はこの私達の物質世界を生み出したのであるから、それだけの質

量をエネルギーに転換して内包しているものでした。最初の真空のこのエネル

ギー状態は、私達の知られない方法で折り畳まれて圧縮されていました。私達

にとっては過去形で論じられるこの最初の真空は、その一部でわれわれの宇宙

を生み出した後も存続し続けて、新たな宇宙を造り出し続けているかも知れま

せん。

 

 

  最初の真空は、私達の現在の宇宙を造り出して、なお余りあるエネルギーを

秘めていたと考えられます。そのエネルギー時空は閉じられており、それは時

間が虚数となっている為であると言われます。「虚時間」は、例えばレッグ・

ウォーマーの端を内側に潜り込ませるか、外側に折り返して反転することを繰

り返すような空間運動と解釈できるでしょう。つまり、この時空は時間によっ

て自らを費消してしまうことはなく、自足していたのです。これが対称性弁証

法の機能している「調和的真空」です。

 

 

  生命の活動、例えば、脳神経の電気的インパルスの伝達や、自然の運動、例

えば、”小川のせせらぎ”は、「f分の1(周波数分の1)ゆらぎ」によって、

それを可能としていることはご存知でしょう。もし、この「ゆらぎ」というも

のが無ければ、インパルスの伝達や水粒子の力の伝達は、スムーズには行かな

いでしょう。

 私達が車の運転や人混みでの歩行で行なっている衝突回避距離の調整は、こ

のゆらぎのリズムを持っています。

 

 

 病気になると体の細胞活動のf分の1ゆらぎが無くなることが知られていま

す。二個の粒子が調和活動を行なっている真空もまた、活発なゆらぎをもって

時空活動を行なっていることが想像されます。

 

 

 ゆらぎの時空は、エネルギーと情報の伝達を行なう非平衡状態から生み出さ

れる散逸構造による調和に他なりません。波頭が勢い余って空中にその一部を

残し去った後、再び全体の波の中に合流することができるのは、液体性の水が

散逸構造の時空運動を行なっているからです。固体となって構造組成が規格化

固定された氷には、もはやその能力はありません。

 

 

 調和の弁証法は散逸構造を持つことです。原子を構成する粒子が波動活動を

行なうならば、真空粒子もまた波動活動に類する活動を行なっているでしょう。

真空のゆらぎ活動はf分の1ゆらぎを持っています。

 

 

 最初の調和真空は、私達物質界を生み出したすべての存在の母胎です。母な

るものは子を生み育てることが母なる所以です。調和真空のその母性的調和の

具足は、その胎内に子供たる別の相世界が孕まれ、生み出され、そして育まれ

ていることの表現なのです。彼女が孕んでいるのが「不調和真空」です。

 

 

 調和真空は対称性調和に自足しているが、対称性調和というゆらぎ場を発動

させているのは、子宇宙たる「不調和真空」です。不調和真空はそれ自体では

不調和の存在ですが、後の段階的弁証法を構成する調和存在世界を開闢させる

祖として、その存在必然性を持っています。原初の真空は段階的調和存在に成

長する限りに於て、不調和真空を孕むのです。

 

 

 調和真空の理念は調和の弁証法(=対話&関係)です。彼女が育成する不調

和真空は、それ自体では不調和、即ち所有の弁証法の様相を呈しています。不

調和真空は、自らのこの不調和性を消去するために発展進化して行かねばなら

ない宿命を背負っています。この不調和真空の生長の過渡段階にある私達の宇

宙は、その生長の最終段階には原子レベルの解体を起こした後、再び、調和真

空へと回帰していくでしょう。それは”調和真空自体の調和に脈動する時空”

なのです。

 

 

 散逸構造は個即全であり、すべての個が全体を測る(=配慮する)能力を有

する調和時空です。調和時空は、その系が閉鎖されたものではなく、開放系で

あることを示します。最初の調和真空は不調和真空を孕むことによって、自ら

をして外力を受け入れる開放された系としているのです。調和真空の自足性は、

自らの中にひとつの破綻をつくることによって可能となるのです。

 

 

 私達は屋内で一人仕事を続けていると、人の声を聴きたくなります。啄木は

東京生活をしているときに、上野駅に出掛けて行って、故郷の岩手の方言を聴

きに行ったことを歌にしています。私達は閉鎖系を囲っていては生き々々して

来ないのです。調和真空は自らの閉鎖性を打破して、自らの構造を非平衡状態

にするために、自らの中に不調和真空という外力を生み出し、自らの活性を行

なうのです。

 

 

 調和真空の、この外力を自ら生み出して内部に孕むという形は、私達が存在

観を生成していく内部過程と同じです。存在観は放って置けば、小さな時空に

萎縮してしまいます。私達が日常に気分転換を行なうのは、その萎縮した時空

を押し拡げるためですが、その大きなレベルでの気分転換が存在観の場合に行

なわれます。

 

 

 青春時代に、人は貪欲に読書をし、旅をし、人間関係を拡げて見聞を広める

のは、それまでの身辺社会的に閉じ込められていた経験に新しい風を送り込む

ためです。しかし、多くの人は見聞きしたものを整理するだけで終わってしま

います。自分で思索しないのです。

 しかし、真空はこれを行ないます。不調和真空を端緒とする「脈動」こそは、

彼が自ら思索の努力をし続けている姿なのです。

 

 

 真空は宇宙それ自体です。真空が孕んだものは自らの分身であり、決して私

達の家族の本能の結果であるような子供ではありません。それはアダムがその

肋骨のひとつからイブを生み出したようなものです。真空の家族の本能による

子孫づくりは、また別のメカニズムで行なわれています。それは原子や生物有

機分子のようなものであるでしょう。

 

 

 イブが「不調和真空」です。不調和真空は、tenp-46 の〈物質の弁証法(物

質の歴史)〉の説明にあるように、「真空構造素A=粒子」が対称性調和の片

割れを見失って、真空存在(粒子+反粒子対)を自己解体した結果生じたもの

です。

 

 

 調和真空のゆらぎのエネルギーは不調和真空から得ています。調和真空がこ

れによってゆらいでいる状態では、新たに生成する不調和真空はすぐに粒子+

反粒子対に可逆します。この可逆性は”二つの系の間のゆらぎ”に他なりませ

ん。

 

 

 この系の間のゆらぎは、また粒子+反粒子対が「反粒子+粒子対」に自己を

組み換えるきっかけのひとつでもあるのです。しかし、この可逆性の道が見失

われることがあり、迷子になった粒子同士、そして反粒子同士は互いに結合す

る道に進んでいきます。これは所有の弁証法による結合ですが、孤立するより

は安定するからです。

 

 

   ∴二つの系の間のゆらぎ:ゆらぎは系同士にも、系の内部にも現れる

          ものでなければなりません。散逸構造は、集積構造を挿間しながら

          も、段階的弁証法の全体に行き渡っているものでなければ機能しま

          せん。

 

 

 「粒子+反粒子対」存在を次項の表題のように「真空存在」と呼びます。私

達の宇宙は、この真空存在が解体した片割れの自己発展の結果、生み出された

ものです。〈物質の弁証法(物質の歴史)〉の表では、「不調和真空構造素+

不調和真空構造素」で表記されている「不調和真空」は、「真空構造素A+真

空構造素A」、つまり「粒子+粒子対」のことです。真空構造素Bもまた同じ

ように自らを組成します。

 

 

 

 

 

 

 

             〔物質の歴史:真空存在の昇階的弁証法〕

 

 

 

  対称的調和に自足していた「最初の真空」の対称性の破れの突出が、われわ

れの出自である「不調和の真空」です。不調和真空、つまり、「真空構造素A

+真空構造素A」は所有の弁証法による自己組成です。この所有の組成は莫大

な量の「斥力エネルギー」を発揮して、光速度以上で膨張することになります。

 

 

   ∴調和真空から不調和真空を経て、超ひも存在に至る真空の3つの転移

         相を「真空構造素」で論じますが、これは分かりやすくするためで、

         粒子の数は少なくとも最初の2相の真空間で、爆発的に増殖します。

         これはくす玉を割るようなもので、親から無数の卵が生み出されるの

         と同じです。

 

 

 「真空構造素A+真空構造素A」は「物質世界(私達の宇宙)」の、「真空

構造素B+真空構造素B」は「反物質世界」のそれぞれの祖となります。人類

を除く物質世界が段階的調和弁証法を形成したことを考えるなら、この自己解

体に続く自己斥力発動は、失われた調和を再獲得する為に発動されたものであ

ることが知れるのです。

 

 

   ∴物質と反物質:反物質世界は私達の物質世界とは重力だけが透過性を

     持つと言われます。この二つの世界を構成する物質と反物質は、真空

     構造素Aと真空構造素Bのように非対称性の相似形を為しています。

          それは電子(陰電子)と陽電子の関係のようになっています。

 

          原子が電子と核に解体した状態にあるプラズマが、通常の原子で構成

          された物体と同時空に存在可能であるように、物質と反物質は時空を

          共有して共存します。私達の宇宙のここに、見えない反物質が存在し

          ているのです。

 

   ∴影(暗黒)の物質は、私達の物質宇宙の中に存在する光を出さない

     物質で、やはり重力相互作用だけが可能だと言われています。

     影の物質は、銀河の中に光る物質の10倍以上含まれていると考え

     られています。従って、影の物質を取り除くと、銀河はもっと明か

     るく観測されるわけです。アンドロメダ星雲(銀河)は肉眼で見え

     ますが、これが10倍、100倍で輝けば、世界観はまた広がりま

     す。

     これに対して、物質(この宇宙)と反物質(反宇宙)は存在の次元

     を異にしていると理解できます。従って、同じ場所に存在していても

     互いに相手の光を遮断するなどということはできません。

 

 

 不調和真空の素材は調和真空の構造素です。調和真空にたゆたっていた粒子

と反粒子は、互いにそれぞれの道に別れながらも、その道に於て調和に回帰す

ることを願っています。以後、宇宙の進化は、この不調和真空の調和再獲得の

為の自己斥力発動の動機を内在することによって為されていくのです。次の項

でこの斥力が相転移を起こすことでそれが分かるでしょう。

 

 

 対称性の破れた直後の不調和真空は、「不調和真空構造素対(A+A)」の

対称性所有の弁証法を形成します。調和真空構造素が不調和に転移したことに

よって発動される斥力が最終的に目指すところのものは、『調和意識』を持つ

「超ひも存在」です。

 

 

 超ひも存在は不調和真空構造素、即ち真空構造素の蝟集です。真空構造素が

多数寄り集まり、自らを素材として「対自体=機能」をつくり出します。この

機能によって真空構造素の蝟集体の「自体=質量」を、調和の弁証法で機能さ

せています。

 

 

 この「超ひも」が、私達が身近に見ている真空です。真空はここに至って3

つの相を持つことになります。超ひもは、私達が知っている時間と空間の4次

元を加えた11次元の構造を持つことが、詳細な理論によって解明されていま

すが、その生理学的構造は、原子や細胞、また私達の身体と同じようになって

いる筈です。つまり、超ひも存在という真空は、見える物質として展開してい

る私達と瓜二つの存在構造を持っているのです。

 

 

  原子はこの超ひも存在の蝟集である真空を認識する能力を持っています。そ

の能力を担うのが、次号で述べるヒッグス粒子です。

 

 

 超ひも存在は、調和真空が不調和真空を生み出したのと同じように、対称性

所有存在としての「超ひも存在対」である「影(暗黒)の物質」を形成します。

この影の物質は電荷を持たない素粒子で、電磁波を発生しないので観測が困難

ですが、その存在はほぼ確定しています。

 

 

 影の物質は所有の弁証法に働く存在です。所有の弁証法存在は宇宙に対する

自らの存在許容量を弁えています。彼らも存在し続けるためには開放系である

が前提なのです。先の超ひも存在が真空構造素を組成して「超ひも機能」をつ

くり出したように、超ひも存在を組成して「原子機能」をつくり、これを超ひ

も存在の蝟集(集合)体に付して、『調和意識』を持つ「物質存在(原子)」

を生み出すのです。

 

 

 宇宙は調和の弁証法で機能しています。調和の弁証法、即ち、あらゆるレベ

ルの系が相互に開かれた弁証法構造を有する故に、宇宙は安定して生命を育む

ことができるのです。ここに挿間されて存在する所有の弁証法存在は、存在を

相互に安定させている意味で”実有”と言われる調和の弁証法に対しては、や

はり”仮象”なのです。しかし、この仮象性は、主観によって個体存在を所有

する自己主体性のような仮象性とは一線を画しています。

 

 

 

 自己主体存在は存在すべきでない存在ですが、自己主体性を除くすべての所

有の弁証法存在は、調和真空が自らの調和を保つための必然存在なのです。

 

 

 

 

 

 

 

○――――――――――――――――――――――――――――――――○

 

         目次      存在の弁証法構造

 

             〔物質の歴史:真空の弁証法の素粒子物理〕

             〔物質の歴史:真空を認識する原子のヒッグス粒子〕

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

        

 

 

             〔物質存在:真空の弁証法の素粒子物理〕

 

 

 

⇒{http://www.dokidoki.ne.jp/home2/planetx/tenp-46

               〈物質の弁証法(物質の歴史)〉

 

 

 先号では真空の最後の転移相である超ひも存在までの、その組成の構造素を、

すべて「真空構造素」として論じましたが、ここではその本来の組成を論じま

す。

 

 

 前号で3つの相を見せる真空の昇階的弁証法(=真空の歴史)を述べました。

専門の学究の方には、あれで物理的な真空の諸相が描写されていることが読み

取れたことと思いますが、素粒子物理に無縁の方のために、具体的な真空の様

子を少し述べようと思います。

 

 

 最初の調和真空については、レッグ・ウォーマーの比喩等で前に話しました。

最初の真空は活発にゆらいで存在運動しています。素粒子理論では、その時空

の大きさはゼロだと言われますが、それはおそらく私達の概念では、というこ

とでしょう。調和真空はこれまでに見てきたように、多数の真空構造素がそれ

ぞれに対称性の対運動を行なっています。それは時空を持ち、エネルギーを持

っているのでなければならないでしょう。

 

 

 ここにひとつの不調和真空が生じます。調和真空から不調和真空が生じるの

は「トンネル効果」と言われる現象で知られています。これは先号で述べたプ

ラズマや反物質の性質に相似のものです。コンピューターに使われるICも、

電子のトンネル効果によると言われます。調和真空の閉じられた時空からトン

ネルを抜け出てきた真空は、10の34乗分の1p(10のマイナス34乗p)

の直径でした。

 

 

 不調和真空は生じたと同時に急激なインフレーション(=自己斥力発動)を

起こし、調和真空を圧縮しながら膨張します。この圧縮効果が調和真空のゆら

ぎエネルギーになります。この新しい真空は最初の真空とはもはや時空相を異

にしています。不調和真空は光速度を超えて爆発的に膨張していきます。

 

 

 このインフレーション時空は2相の時空相から成っています。私達の宇宙が

真空構造素Aを祖とするなら、対となるBは反物質宇宙の祖となって、それぞ

れの宇宙を開闢していきます。この膨張する時空を持つ真空のエネルギー場は

「インフラトン場」と呼ばれています。それは不調和真空構造素対(A+A)

が対称性所有の弁証法を行なっていることを示します。

 

 

  更にこの時空はもう一度相転移を起こします。水が氷に相転移するとき潜熱

を出すが、同じようにこの相転移によって潜熱が放出され、宇宙は「大爆発

(ビッグ・バン)」を起こします。この爆発によって「超ひも存在(超ひも粒

子=スーパー・ストリング)」が造られ、その際に残された不調和真空は

「宇宙ひも(コズミック・ストリング)」を形成します。

 

 

   ∴ビッグ・バン:インフレーションの方が、膨張率は遥かに大きい。

 

      ∴超ひも存在:既にインフレーションの初期から「超ひも存在」が

          形成されるようです。ここで形成されるのは重力子とグルーオン

         (強い力の機能粒子)、それにヒッグス粒子です。

 

 

 超ひも粒子の蝟集が私達の惑星を包んでいる真空です。宇宙ひもはこの真空

中に複数に分散して残存しており、10のマイナス30乗cm の太さで、銀河

直径以上の長さを持つと言われます。最初の調和真空はこの超ひも粒子の蝟集

する真空を多数生み出して、これら超ひも真空に圧縮されながら存在していま

す。

 

 

 現在の真空の構造素である超ひも存在(超ひも粒子)は、一本のひも状にな

っています。この紐が、ときにはループを結んだり、捻れたりしながら、弦の

ように振動しています。弦自体のこの運動は7次元構造を自らに与えているよ

うで、その運動は10のマイナス33乗cm に時空に納まっていると言われま

す。これは超ひも存在の大きさを規定するものだと思われます。重力子や光子、

またクォークや電子などの素粒子もまた、すべてこの振動する弦である超ひも

粒子です。

 

 

 不調和真空は最初には調和真空のひとつの構造素ですが、膨張とともに自己

分化していきます。この分化した多数の不調和真空構造素は、ビッグ・バン直

前に凝集して宇宙ひもを形成します。超ひもは、この多数つくられる不調和真

空構造素と平行して、インフレーションの初期から膨張するに応じてつくられ

ていきますが、ビッグ・バンに於て原子を構成するすべての素粒子群が形成さ

れます。

 

 

 宇宙ひもに凝集する不調和真空構造素と、超ひも粒子は、同じ種類に括られ

る振動する弦を内容とします。

 

 

 宇宙ひもに集合した個々の「振動する弦」と、超ひも存在となった「振動す

る弦」は、同じ弦でありながら、その振動の仕方や捻れ方や回転の仕方を異に

しています。つまり、7次元構造に異相を持つのです。影の物質と物質存在

(原子)にも、少なくとも、影の物質に物質存在の休息の本能の本能を司る光

子の電磁気力組成が欠いていることが分かっています。

 

 

  つまり、影の物質には調和の弁証法機構に発展し得る組成が欠けているので

す。このように、宇宙ひもの構造素となっている弦粒子と超ひも粒子は異なっ

ています。

 

 

 無機分子から有機分子への移行に於ても、無機分子が金属組成に見るように

原子の不特定な集合(単なる蝟集)に過ぎないのに対して、有機存在は特定の

原子を特定の構造を持つ分子状態に結合したものです。つまり、有機存在はア

イデンティティのある分子状態といえます。

 

 

 このアイデンティティは最終的には、「分子機能」を分子の質量から生み出

す故に可能となるものです。この付加された機能が、最終的に無機分子から生

物有機分子を分かつのです。

 

 

 蝟集する超ひも存在(現在の真空)の一部が相転移を起こして、「超ひも存

在対」粒子の蝟集である「影の物質(暗黒物質=ダーク・マター)」を生み出

します。現在の真空の構造素である超ひも存在が影の物質の構造素になったと

き、少なくとも電磁気力が喪われますが、これは細胞存在がウイルスになった

ときに、DNA、あるいはRNAが喪われるのに比類します。

 

 

 現時点では未だ見つかっていませんが、生体を構成するタンパク分子と同じ

組成をしていると見られているプリオンにも、このような欠陥が生じている筈

です。

 

 

 影の物質は宇宙全体に拡がっていますが、その一部は重力によって銀河に捉

えられており、光を遮っている部分がそれであろうと考えられています。

 影の物質の更なる相転移(調和の弁証法の機構の付加)が、原子である「物

質存在」を生み出します。影の物質は、物質存在の十倍から百倍、あるいはそ

れ以上の量を以って、現在の宇宙に存在すると推測されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

       〔物質の歴史:真空を認識する原子のヒッグス粒子〕

 

 

 

  私達人間を含む存在は、真空を含む環界の一部を構成しています。存在とは

環界そのものなのです。この存在世界はあらゆるレベルで散逸構造を形成して

います。人間も、またすべての存在も、この散逸構造の構造素を形成する「個」

として、自己存在の有限な物質性、また消長するエネルギーの状態性であるこ

とを感得しています。

 

 

 存在は自己の物質状態、エネルギー状態が『調和の意識』という心的状態で

あることを了解しています。調和しているか、否かを統覚することがなければ、

存在は自己の恒常性を保つことができません。人間を除く段階的弁証法存在は、

人間のように自ら生きることによって生存環境を破壊する意識とは無縁なので

す。

 

 

 なるほど当座の生存環境は安泰でしょう。宇宙の年令に比して、高々数十年

は。しかし、近未来の子孫の代には、てきめんに、その”ツケ”が回ってきま

す。子孫とは家族の本能によって成った自分の脱皮した姿に他なりません。つ

まり、自分で自分を殺害する行為こそ、資本主義という利己主義の核に複合す

る私達人間存在の生き様なのです。

 

 

 調和存在は宇宙の構造素として単独性を有していますが、私達人間は、資本

主義に洗脳された、単独者足り得ない哀れな「複合存在」なのです。複合存在

性は、金属原子が互いに格子状に並んでいるように、自らを不特定性に、また

匿名性に解体することです。

 

 

 

 ウイルスやプリオンが宿主に取り付いて自らを転写して複製し、まったく個

別のアイデンティティを持たない同胞を無機的に生み出していくように、資本

主義に「洗脳」されている私達の存在観は、自己努力すること無くして、転写

され刷り込まれて、安易に得たものに過ぎないのです。

 

 

 

 本来、存在は物質であり、エネルギーであり、宇宙の本質そのものです。宇

宙の本質は『調和の意識』です。『調和の意識』、あるいは調和の機能は、物

質、及びエネルギーに宿っています。

 

 

 

 存在は、このために、存在時空を了解する知感覚判断、及び統覚判断を発動

すると同時に、対外界の中に存在している状態を認識しなければなりません。

原子、有機分子、細胞についてこれらの判断力の構造を解析したのは、存在世

界全体に対してこれらの存在が自己の使命を遂行する力を独立して持つことを

示さんがためです。その使命とは、言うまでもなく、自己の存在を以って存在

世界全体が調和恒存を保つようにすることです。

 

 

 

 個々の存在の独立性は、自らが勝手気ままに生きるためではなく、まるで反

対の、諸存在を《配慮》する為にあります。彼の独立した身体には環境世界か

ら摂り入れた諸物質、諸エネルギーが詰まっています。彼はその独立した身体

に移行してきた環界を、その身体質量となった環界の故郷である全自然の調和

の弁証法の機能と為さしめるために、その生誕と死までの間、彼の調和力の手

腕に任されているのです。これが、存在が自然によって生み出された唯一の意

義なのです。

 

 

 

 この意義を統覚するのは、知感覚と、意志の定位と運動判断です。これらの

判断が滞り無く行なわれるように補助を行なうのが、我観による認識判断です。

原子に於て、この認識判断を担う粒子(素粒子)が、重力子などの統覚判断や、

知感覚判断を担っている電子のように特定されなければなりません。

 

 

 私達の惑星の外にある真空を、私達は認識する力を持ちませんが、原子にと

っては、彼の故郷として、自らの身体を構成する構造素としてお馴染みのもの

です。その構造素が超ひも粒子ですが、真空はこの超ひも粒子を身体質量とし

ている超ひも存在です。真空は超ひも存在の蝟集したものです。

 

 

 私達の身体を形成する最小の物質である物質存在(原子)は、超ひも存在の

蝟集を「自体」として、その超ひも存在の蝟集の一部が自ら機構化した「原子

機能」を「対自体」としています。原初の真空からは孫真空となる超ひも存在

と、私達の身体の中にある原子とは、同じ素性であり、同じ物質と言えます。

 

 

 物質存在、即ち原子が真空を環界として生きるなら、真空を何らかの形で認

識しなければなりません。

 

 

 真空という現象は、フロッピーディスクに書き込まれた電磁的信号であり、

原子や、原子の集合である私達の身体という眼に視える現象は、モニターテレ

ビに映し出された電磁的言語と言えるでしょう。この信号と言語は、電磁気と

いう共有媒体に拠って互いに転換します。

 

 

 フロッピーディスクに書かれている信号を、モニターはそのまゝでは言語と

して読み取ることはできないのと同じに、真空をそのまゝでは物質として読み

取ることはできません。モニターの場合には電磁気力、原子の場合にはヒッグ

ス粒子という認識力がそれを可能とするのです。

 

 

 私達が外界を五感に於ける「識覚」でまず捉え、これを大脳と小脳で、それ

ぞれの方式による図式概念と言語(前言語)概念に変換して、それを悟性と理

性の判断に掛けて最終的に認識するように、原子は彼の外界に存在する仲間や

真空や影の物質などを、五感で捉えることからはじめて、種々の過程を経て認

識するのです。

 

 

 真空と物質存在の間に展開される情報の読み取り過程にはヒッグス場が存在

します。ヒッグス場は真空の波動場です。そこに展開するのがヒッグス粒子で

す。ヒッグス粒子が原子の認識機能を担っています。原子を構成する粒子のう

ち、少なくとも4つの力の機能粒子の波動場にはヒッグス場が同期して開かれ

ていなければなりません。

 

 

 重力はこのヒッグス場のヒッグス粒子の認識判断力を通して、食の行為、即

ち、真空とエネルギー授受を行なうことができるのです。重力だけではなく、

すべての機能粒子(重力子、光子、グルーオン、ウィークボゾン)と構成粒子

は真空に対して存在運動を行なう為に、このヒッグス場の認識判断を得なけれ

ばなりません。

 

 

 統覚は定位判断を統覚図式として認識力に送り、認識力はこれに基づいて外

界を認識します。同時にまた、外界に於ける自分の位置と、自分の存在様態を

認識します。認識したものを誘導図式に取りまとめて、統覚の運動判断を誘導

します。

 

 

 統覚は本能です。存在運動は本能統覚が先導することもあれば、認識が先導

することもあります。すべての本能が満足して木陰で休んでいるときに、ライ

オンが遠方に視えれば彼は身を守るために闘争か逃走の態勢を用意しなければ

なりません。この場合はライオンを認識した認識力が先行しています。しかし、

この場合でも存在運動を意欲する本体は、本能統覚です。

 

 

 運動統覚を誘導する具体的なものは、大脳では頭頂野でまとめられる体性運

動図式です。体性運動図式は自己の存在(身体運動)様態の図式です。右に移

動するか左に動くか、すばやくかゆっくりかが判断され、それから体性運動図

式を作成して、その図式、例えば右足と左足を交互に踏み出す図式に基づいて、

体が動かされます。

 

 

 その間に、仲間に危急を知らせるという認識判断がなされ、叫ぶという判断

をし、叫ぶ体性運動図式をつくって、運動統覚を誘導して、実際に叫ぶという

ことも行なわれるでしょう。認識力の仕事は多彩で忙しいものです。

 

 

 いま述べた手順は単純ですが、認識作業はそのつど統覚に連絡され、定位統

覚にもフィードバックされます。NO.6 で、統覚判断は、定位判断を行なった

後に、運動判断につなげる前に認識判断の関与を受けることを述べました。こ

の場合の認識判断は体性運動図式(誘導図式)の関与に限定されます。

 

 

 体性運動図式はフィードフォワードの方向に限定された認識です。認識力と

両統覚は先に言ったように、対称性のフィードバック機構を構成しています。

対称性のフィードバック機構では、認識が意志を先導することもあるのは上に

述べた通りです。

 

 

   ∴フィードフォワード&フィードバック機構:

 

   フィードバックは調和の弁証法に、フィードフォワードは所有の弁証法

   に同じですが、弁証法ではあるが、「存在(調和や所有の価値)の弁証

   法」そのものを指すものではありません。単に情報の流れる方向を般化

   して示すものです。

 

   存在に於ては、価値を最終的に決定するのは常に意志統覚です。認識力

   (主観を除く)は常に自体(身体質量)に対する対自体の機能に留まり

   ます。しかし、認識の機構の内部では所有の弁証法が行われます。

 

 

 しかし、認識力が意志を先導するというのは、見掛けなのです。意志は常に

スタンバイの態勢を取っています。意志は存在の意義なので、意志が消滅する

ことは存在がそもそも成り立たないことを表わします。認識力に対しては、意

志が常に統覚図式を供給しているのです。この供給によってはじめて、認識力

は覚醒します。

 

 

  下の参照の tenp-2 は、個体存在の混ざり気のない純粋な統覚判断の様態で

す。個体存在では、統覚は一次(小脳)と二次(大脳)の二つの機構があって、

対称性弁証法(対称性フィードバック機構)を構成します。それぞれの統覚判

断の様態を見ると、まるで判断(行動)対象を認識していない様子が判ります。

対象認識と体性運動図式が不可欠であることが分かります。

 

 

⇒{http://www.dokidoki.ne.jp/home2/planetx/tenp-2.htm

                      〈一次統覚判断=定位と運動〉

                      〈二次統覚判断=定位と運動〉

 

⇒{参考資料1}<本能存在の上下位統覚の構造>

                       <一次と二次の統覚機能の協働>

 

⇒{参考資料2}<判断の脳生理図>

 

 

 個体存在では我観が認識力を受け持ちます。我観の認識力は、統覚発動を受

けてこれを誘導する能力です。原子の我観はヒッグス粒子であり、ヒッグス粒

子は自己存在と環界諸存在を、またその運動を認識する認識力です。

 

 

 ヒッグス場は原子の自己存在と対象界の弁証法運動(統覚発動)を認識しな

がら、この運動が滞りなく行なわれるよう誘導判断が展開されている状態です。

 

 

 原子の身体は真空の中に展開されています。原子核とその周りを巡る電子の

間には膨大な距離があります。原子は真空を、体内に大きな体積として取り込

んでいます。原子の各判断力は真空の波動場(電磁場やヒッグス場など)を利

用して行なわれています。

 

 

  [原子]を論じた際に、光子や重力子が真空との物質授受を行なう場として、

真空の「仮想粒子場」に言及しました。仮想粒子場は真空を形成する超ひも粒

子の蝟集を表わします。認識力を行なうヒッグス粒子のエネルギーは、重力子

がこの仮想粒子場から補給します。

 

 

 真空の超ひも粒子(存在)は折り畳まれたエネルギー状態にあり、原子や私

達物質は折り拡げられたエネルギー状態にあります。「仮想」というのは折り

畳まれているからです。

 

 

 現在の真空が自己を折り畳む力を保持し得ているのは、私達物質存在界が真

空をその存在運動の自体としているからである、と言えるでしょう。もし、私

達が原子を筆頭に物質存在界を形成しなかったならば、超ひも存在である真空

は、超ひも存在対(影の物質)に堕して遂に《調和の意識》を見失うことにな

ったかも知れません。

 

 

 

 私達物質は、対所有に閉塞せんとする粒子の一部を折り拡げて、これに調和

的秩序を与えることによって超ひも存在を調和の弁証法圏内に安定させたので

ある、と言えるでしょう。

 

 

 

 私達と真空は、雲を形成する水分子と私達の身体を形成する水分子が同じで

あるように、同質の、つまり調和を事とする物質現象なのです。私達の身体を

構成する原子は真空をその体内に持っています。原子は真空に親和し、その存

在運動は真空からエネルギーを補給され、また真空に余剰エネルギーを放出す

ることによって可能となるのです。

 

 

 

 物質は真空から転移進化し、そして転移相を越えて互いにエネルギー転換と

物質交換をし合います。相の転移進化は、物質の本質である個即全、即ち『調

和の意識』の同一性保持を目的としています。換言すれば、物質は、その内在

する不調和を解消する為に、必然的に転移進化していくのです。

 

 

 

 ここでは、現在まで不明のヒッグス粒子の機能的意義を、仮説ながら明きら

かにしました。原子の4つの力(本能)を担う光子などの機能粒子は、ゲージ

場という場を設定した理論によって理解されています。機能粒子はゲージ場で

対称性を得ます。この対称性を破るものがヒッグス場であるとされています。

 

 

 これは、統覚の中で、定位統覚と運動統覚の役割分担が生じたことを言って

いるのです。同時にまた、原子の現実の存在運動に於て、定位統覚の発動を受

けた認識力であるヒッグス粒子が、運動統覚を誘導している状態をも表わして

いるのです。

 

 

 

 

 

 

○――――――――――――――――――――――――――――――――○

 

            目次          存在の弁証法構造

 

                            〔人間存在の二つの弁証法〕

                          〔存在のフラクタル構造〕

                            〔外包弁証法と内包弁証法〕

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

                      〔人間存在の二つの弁証法〕

 

                     本文略

 

 

                 〔存在のフラクタル構造〕

 

                     本文略

 

 

                       〔外包弁証法と内包弁証法〕

 

                     本文略

 

 

 

  了

 

 

 

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