Psychopathology "Existence analysis for the cure"

精神病理学”治療の為の存在分析”

and "psychopathology of human race"

及び、その入門講座“人類精神病理学”

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         The contents
               目次
                                                   
                                                                      
         The introduction for Web                                                                
         Webの為の序文                                                                                        

      The composition of this book and the main point in each chapter
       本書の構成と各章の骨子

     The request of the participation in the publication project of this book,
     in the English translation edition and the linguistic edition
     本書英訳版、及び諸言語版出版プロジェクトへの参加要請

     The main point and the content introduction of 1st " general principle"
      第一部”一般原理”の骨子と内容紹介

            

 

The introduction for Web
Webの為の序文

  私が20余年掛けて研究執筆した本編”治療の為の存在分析”と“その入門編として編まれた”人類精神病理学“は、人類を万物の霊長の位置から 引きずり下ろすであろう。人間の自由能力が本質的に”原罪”であることが、この精神病理学に よってもはや万人が否認することのできないまでに真理のレベルで提示される。

  精神の病理は、現在に至るまで永い間不明のままであった。私はこの人類に課せられた永年の課題を解決すべく、私の生涯を賭けて来たと言っても過言ではない。精神病理学の歴史は遙か古代に溯ることができるが、それを明瞭に要約して見せたのが、ソクラテス、キリスト、ブッダ、老子である。但し、彼らは学の骨格を組み立てたのであり、これに肉付けを施したのが、キェルケゴールに始まる実存哲学の面々である。しかし、これだけでは並の人間の集合である人類には何も見えてはこない。それは只の肉塊にしか見えてはいないだろう。それが何の肉塊であるかを示すことが、私に与えられた役割であった。即ち、骨組みを動かし、肉付けを修正し、最後に表面を与える仕事を、私は根気よく粉して現在に至って来た。

  不幸にも永い間、人間は並で居ることに飼い慣らされてきた。鎖に繋がれた犬は、解き放たれても、また鎖に繋がれる為に戻ってくる。そこには自分で食物を探し、捕まえる労力を払わなくても、餌を与えてくれる境涯があるからである。人間が右へ倣えの並の人間であるとき、この鎖に繋がれた犬と同じ境涯に甘んじている。このことは、古来、”奴隷根性”と言われてきた。あるいは”奴隷の自由”と言われてきた。豊かな物質社会の境遇に飼い慣らされた現代人の中でも、取り分け日本人は飼い慣らされやすい部類に入ると言える。その理由は第一には、都市生活を行っているにも拘わらず、古来よりの日本の伝統的精神原理の継承者として“自然主義者”であると思い込んでいるからである。もう少し詳しく述べれば、世界に誇る日本人の美徳である“自然(から得た価値観)に従う“ことは、”全体の調和に自己を捧げる”ことであったのに、価値を骨抜きにした只の“全体主義”に還元してしまった結果である。現在の都市生活のその大部は資本主義の“所有・支配・権力・翻弄“の諸価値観で行われている。現実の日本人は全体に従うのみにして、肝心の自然を忘却しつつある。そして、資本主義が喧伝する情報に洗脳され、モノに羽交い絞めにされている。日本人は鶏舎にぎゅうぎゅう詰めにされたブロイラーのようになっている。第二にはそのような隷属的な身であるにも拘わらず、人類全体に共通することではあるが、万物の霊長であるとの主体的自負が資本主義が推進する文明文化に諸手を挙げて賛意を示しているからである。資本主義は我欲文明である。文明それ自体は是々非々を超越したイデア(理想)の所産である。片足を失くした人間が杖を突くのは物の道理である。しかし、その杖を車に代えた際には騒音と排気ガスの公害が付随して来る。更にまた隣人よりもステイタスが上の車を求めるという”所有・支配・権力・翻弄“の精神を付随させるなら、杖という価値無記(中立)の当初の文明目的は、ここに破綻する。真の文明は自然主義の価値観によるものでなければならない。しかし、人々は物欲に流されて資本主義への批判力を麻痺させている。結局は、資本主義に洗脳された、ということに尽きる。万物の霊長、この自負は他者に遅れを取るまいとの焦りとなっている。

始めに述べたように、私の精神病理学は人類を万物の霊長の位置から引きずり下ろす。この苦い真理を、真理であるが故に謙虚に受け入れる素養を備えた人々が幾多居ることを私は信じているが。

  アダムとイブの結果によってではなく、あらゆる人間は個々に因する潜伏性の精神疾患を持っている。この精神の疾病が顕在化し、確信され、目に見える形へと自らを志向したものが、社会的に顕現する罪である。それ故潜伏性のそれは原罪といわれる。

罪には心理的な罪と物理的な罪があり、犯罪として社会的に裁かれる(服役)のは、物理的罪性の方であるが、来るべき変革された新しい社会では、心理的罪性も再教育という手段によって裁かれ、贖罪のときを与えられることになるだろう。物理的罪性の方は心理的罪性をも兼ね備えているので、矯正教育が為された後に、贖罪教育が為されねばならない。

  すべての精神の疾病を治療し、救済することが、精神病理学の目的であり、また私の目的である。私達の目的の最終地にあるのは、精神の疾病の予防である。この予防の任に当たるのは、教育である。そのようなことができる教育システムは、現行の産業戦士育成のシステムとはまるで異なるものである。教育、政治、経済という社会体制の3本柱は、3本揃って成長していかねばならない。1本でも欠いたり、成長が遅れたりすると、その上に支えられていた屋根が崩れ去る。従って、教育を変革しようと企てるなら、政治と経済をも同時に変革していかねばならない。

  私の書は、この変革の原理を与える。

 

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The composition of this book
and the main point in each chapter
”治療の為の存在分析”の構成と各章の骨子

  章レベルの目次は以下のようになっている。

       The 1st part            The general principle 
       The 2nd part    Chapter 1  Free extension syndrome  
                 Chapter 2  Value insufficient syndrome
                 Chapter 2  Value insufficient syndrome
                 Chapter 3  Free damage syndrome 
                 Chapter 4  Temporary free damage syndrome  
                 Chapter 5  Compound syndrome 
                 Chapter 6  The material existence 

 

           第一部 一般原理                              

            第二部 個別原理と治療          

第一章     自由拡張症候群

第二章     価値不全症候群

第三章     自由損傷症候群

第四章     仮設自由損傷症候群

第五章     複合症候群

第六章     物質存在

 

  第二部で個別疾患を扱い、第一部ではその総論を述べる。本書は精神疾患の治療を最終目的としているので、第六章を除く第二部の各章の最終節は治療を扱う。

第二部第六章の物質存在は物質の歴史の観点から見た人間存在の位置づけを行うとともに、人間を除く生物界を含む物質界に照して人間の原罪性を摘出すると同時に、この治療法を各個別精神疾患に通底する治療原理として明らかにする。第一部は別項でやや詳しく述べるので、以下、第二部の各章の骨子を述べる。

 

第一章 自由拡張症候群

  ここでは精神疾患の新カテゴリーを扱う。ただし、その疾患の帰結症状の一部を身体因性疾患として私達は知っている。即ち、壮年期から老年期に掛けて罹患する脳萎縮性の認知症である。ピック病、老年性痴呆、アルツハイマー病などは、自由拡張症候群の更に下位カテゴリーの4つの疾患にそれぞれ対応する。自由拡張症候群は環境汚染を厭わぬ物質文明の推進者である。反対から言えば、環境汚染を行う人間はその精神状態の異常性を問わるべきである。環境汚染は人類の所業であり、各人大なり小なりこれに荷担している。あなたがたとえ環境問題に取り組んでいようとも、あなたが維持する日々の生活には、地球環境の破壊と汚染を伴わざるを得ない状況にある。正しい選択をしようとしている人間にも、余りにも多岐に亘り一人の人間の手には負えない諸問題から消極的な逃避を行うときがある。積極的荷担ではないこの消極的な逃避も自由拡張症候群の一疾患である。つまり私達は、現行の社会体制に於いては精神を疾患に追い込むことから逃れることはできない。痴呆症状は自由拡張症候群の成れの果てであるが、もし人間の寿命が倍になったならば、いままで痴呆症状がその寿命を追い越すことがなかった軽度の自由拡張症候群にもはっきりとした痴呆症状が顕れるだろう。

           
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第二章 価値不全症候群

    価値不全の価値は、存在が本来的に有している本能のことである。この頁の最後の項の ’第一部”一般原理”の骨子と内容紹介’に本能価値のことが出ている。認知症もまた本能価値が関係するが、認知症では本能価値が主体自身によって抑圧される。これに対して価値不全症候群では本能価値が主として他者によって抑圧される。心身症、行動精神病、精神病が価値不全症候群にカテゴライズされる。行動精神病はアルコール症や過食症、ニコチン症などの嗜癖、また放浪癖などをカテゴライズしたものである。精神病は躁鬱病、統合失調症(精神分裂病)の他に二つのカテゴリーの精神病(症状型、病名は多数)を加えたものである。小児自閉症は第一反抗期に発症する小児の精神病である。病因は同じであるが、症状が成人と小児では異なるので、小児精神病として一項が設けられる。成人精神病は統合失調症で代表して論じることが出来、その病理構造は余すことなく明らかにされた。

                                                   

第三章  自由損傷症候群

   自由損傷症候群は感情型の強迫神経症と官能型のヒステリーを併せた神経症の新しい病名である。自由損傷は自由拡張に対応している。人間の主体性は大きく二つに分類される。一つは自由拡張症候群の主体性である自己主体性であり、もう一つは本能価値を主体性に昇華する精神主体性である。この後者の主体性の自立(自律)葛藤に於て罹患する神経症があり、これを従来からある精神神経症の呼び名を与えて、この症候群に密接に関連している精神病の章で論じている。通常の神経症が拡張自由損傷症候群と呼ぶなら、これは精神自由損傷症候群と呼ぶことができる。私は強迫神経症、及びヒステリーの諸症状をほぼすべて網羅して、それらの症状を自由損傷症候群の精神病理に対応させることに成功した。精神病と同じくここでも小児と成人の症状が異なるので、おのおの一項を領することになる。

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第四章 仮設自由損傷症候群

   てんかん、幼児共生精神病、脱力睡眠発作がここにカテゴライズされる。このうち、てんかんは摂理神経症と呼ばれ、後二つは個体神経症と呼ばれる。個体神経症の二病は前者が第一反抗期の自立期に、後者が第二反抗期の自律期にそれぞれ発症する。てんかんに就いてはこれまでの臨床学が詳しい症状観察の結果、分離特定した各症候群をそのまま適用して、小児、成人の区分を知ることができる。てんかんは、発達心理学的にその症状を変化すること多彩であり、人間が罹患する精神疾患のうちでもっとも複雑に入り組んだ病理構造を示す。読者、研究者、治療者、患者の諸君は私と一緒に眉間に深い皺をつくって、この難病を完皮無きまでに知悉して欲しい。人間の精神構造の複雑さと微妙さを究明し抜いたその先に、物質主義文明に頭の先まで浸ってきた私達人類が、生命として如何に異常な自由と平等を生きてきた自由拡張症候群であったことかを悟るであろう。反対から言えば、真の人間了解に至らぬまではてんかんのみならず、すべての精神疾患も、また至高の境地を切り拓いて人類を導こうとしていた諸々の覚者の精神をも了解することは、まず不可能である。況や、ソクラテスが説いたところの”無知の知”を知らぬ自ら自身をや。

    ※ 摂理神経症と個体神経症のカテゴリーは解消してもよいことが判明した

         ”治療の為の存在分析、”“人類精神病理学”とも、後に推敲して改訂することにしている。

 

 第五章 複合症候群                                     

   それぞれの内容は、’第一部”一般原理”の骨子と内容紹介’で述べられるので、ここでは目次を示すに止める。

        1・倒錯症候群    
           A・性倒錯                   
           B・道徳倒錯   
        2・神経症性行動精神病            
        3・自由拡張性行動精神病  
         4・神経症性自由拡張症候群  
        5・精神病性行動精神病
        6・その他の複合症候群 

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 第六章 物質存在

   この章は国際的な科学論文誌に投稿を予定しているもので、その投稿論文の前文として内容骨子を述べているので、ここにそれを掲げる。

 
                     はじめに−論述の梗概その他


                                                   
                       1・ 論述の核心(緒言)

われわれは分析的手法によって、宇宙構造や原子構造、また生物有機分子や細胞の構造を理解してきた。しかし、これら存在に就いてもっとも重要な問題である、存在の意義が等閑に付されてきた。
われわれ人類が、永い間これら存在を探求してきたのは、自らの存在の意義を尋ねる為であった。しかし、この意義の探求がいつの間にか存在に就いての知識の収集にすり替えられてしまったのである。
 存在の意義の探求に於いては、われわれ人類を抱く宇宙という現象の意義と人類の存在意義を分離して考えることはできない。人類はいま、自らの生存活動によってその生存環境を破壊せざるを得ないというジレンマに直面している。もし森羅万象を生成する宇宙の発展進化の歴史とその存在意義が明確にされゝば、人類が自ら生み出しているこのジレンマが解体されることになるだろう。私はこのことを直覚することによって論述の筆を執った。
 われわれという存在を生み出した母体を破壊して、自ら自身を滅亡させようとする行為が、真にわれわれの母体である宇宙の意志に適うものであるかどうかが、この論述で明きらかとなる。


                         2・各章の要旨

                        [1・実有の弁証法]

存在するものはすべて、存在の意識を持つ。「存在の意識」は意志と同じであり、意志は存在が自ら生きることを了解するシステムのことに他ならない。意志を「存在の意識」というとき、存在が一個の存在として、その因って生成してきたる理由と、いずれは必ず消滅し去るその理由とを明確に了解することを言う。
存在が生きる意欲を持つことが意志であり、この意志は、自己の生成と消滅の時空を了解する故に可能となる。この了解こそが存在の生の意義である。存在が把捉する生の意義には二通りあり、この章では、原子、生物有機分子、細胞に就いて、各々、調和の弁証法機構によって意志機能を支えていることを見る。

                       [2・仮象の弁証法]

上述の二種の意志機能の他方もの、即ち所有の弁証法機構で意志を働かせている例を、人間存在に於いて見る。

                      [3・存在の弁証法構造]

冒頭に、これら二通りの存在意志が全宇宙に於いて、その宇宙的進化の歴史として顕れる様を見る。

                 [A・エネルギー時空である真空の弁証法]

真空はエネルギー場を持つ時空であり、それ故に相転移を可能とする。現在の真空に至る真空の相転移を簡略に述べている。

            [B・物質存在が真空に働き掛ける場を担うヒッグス粒子]

第一章の[A・物質存在]では言及されなかった原子の自我意識(自由我観)と認識力(認識我観)が、ヒッグス粒子に負うことを述べる。われわれ生物が環境世界に於いてその存在運動を行ない、また環境世界との生物循環(食物連鎖)を為すことによって生存を可能とするように、ヒッグス粒子を含む原子を構成し機能させる諸粒子は、真空の場に於て存在運動を行ない、またそのエネルギー場との物質循環を為すことで原子体の恒常性を確保する。

                     [C・人間存在の二つの弁証法]

人間の主体性は概念を質量とする特殊な存在性である。更に、一個の人間存在のうちに所有の弁証法と調和の弁証法の二つの存在意義が同居するという、特殊性をも併せ持っている。所有の弁証法に生きる人間の原罪と罪性を述べ、罪性を超克する道を探る。

                  [D・真空から個体存在への弁証法過程]

宇宙の進化の歴史を概観し、調和の弁証法機構の意志の優勢により、宇宙の構造はフラクタル構造を形成していることを論ずる。

                      [E・外包弁証法と内包弁証法]

存在が全環界を対象として行なう存在運動(外包弁証法)と、この運動を支える存在の意識機構(内包弁証法)を論じる。
すべての存在はこの外包と内包の二つの弁証法機構に負ってはじめて生き得る。この二つの弁証法機構のそれぞれに調和と所有の弁証法がある。個即全として調和の弁証法に生きる精神主体存在の意識は、この宇宙と個々の存在の弁証法構造を了解する。人間存在に於けるこの了解は、弛(たゆ)むことのない深い思索と、自らの本来性である動物性に悟達することによってのみ可能となる。

                             [参考資料]

自然科学の読者の為に、心理学、哲学関連の資料を添付した。資料の末尾に脳生理の大局的機構を示し、物質存在に解析された意識機構がこゝでも同じように働いていることを見る。逆に、脳生理で見る機構の細部を今後、原子、有機分子、細胞の意識機構でも解析されねばならない。



                    3・論の構成を負う学に就いて

論の全体を覆うのは存在論である。存在論は哲学に負う。哲学はすべての存在の了解に係わっている。存在論の要となる価値論は宗教学に負う。こゝに言う宗教学は価値体験の場としてのものである。了解は存在の意志に於ける価値を体験することを言う。宗教学では罪性(所有の心性)も罪性の昇華(調和の心性)も、ともに等しく体験する。価値論に於いてはこの体験が実証である。
価値論の周りに配されてその心に肉付けを行なうものが、自然と人文社会の両対象認識科学の諸学である。存在論はこの諸科学を得て完成する。”参考資料1”の頁の〈存在観=アイデンティティの形成〉の座標の、存在観が哲学に、価値観が宗教学に、世界観が諸科学にそれぞれ対応する。
                                                          
           
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 The participation request to the English translation edition and the linguistic edition publication project of this book
本書の英訳版、及び
 諸言語版出版プロジェクトへの参加要請

21世紀をまもなく迎える。本書は正に来るべき新世紀を画するものとなるだろう。21世紀は真理を覆い隠そうとする力が効力を無くす時代となるであろう。種々の統計予想が、地球的規模の生態の破綻が現実のモノとなるであろうことを示している。21世紀には現実と真理が一致するのである。私達にとっては悲劇の始まりであることが、真理にとっては喜ばしいという皮肉がここにある。   

私達は、避けられない悲劇を目前にして、軽微であってもこの悲劇を緩和する努力を怠ってはならない。しかし、悲劇の原因の全体の脈絡を把握しない努力は一進一退の中に自らのエネルギーを使い果たしてしまうだけである。いま私達が為さねばならないのは、全体を一挙に見据えて、個々の問題の解決の同時進行に着手することである。この為に、”社会体制の意見掲示板”は今後、拡充と深耕が為されるであろう。そのときには私の手を離れて、正に万人の手によって万人が織り込まれたWorld Wide Webとなっているだろう。

私達が織り手となって、私達自身を織り込むとき、そのとき私達は奴隷であることを止め、真の生命の実存に降り立つのである。”治療の為の存在分析”は、その為に必要不可欠な織り機である。真理を初めて明らかにしたこの著述に拠らずして、真の実存はあり得ない。この著述は私が書いたのではなく、真理が自ら進み出て自らの足跡を遺して行ったのだと、私は標榜する。

人類にとって最も重要な著述となるであろうこの”治療の為の存在分析”を、世界各国語に翻訳して出版することは、真理の要請として私達の義務である。英語が国際語に近いものとして扱われる現在、まず英語版の完成を急ぎたい。しかし世界各国語版も同時に押し進めていきたいので、英語を含む世界各国語への翻訳や、印刷、出版、販売の協同推進者としてプロジェクトに参加して頂きたい。また出資その他諸々の協力も仰ぎたい。

                                              
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The 1st part
The main point and the content introduction of
"general principle "
”第一部 一般原理”の骨子と内容紹介

※各タイトルは章タイトルではないが、図表を中心に、ほぼ順序を追って紹介している。一部、
  ”一般原理”に所収されない記述、また図式を含む。

 

 

                             [存在の意志]
 
 

  調和存在(自然本能に拠る存在)の生の目的価値(意志)を左に示す。細胞存在と個体存在
ではその呼称に少し違いがあるが、まったく同じものである。その他の調和存在もこれに倣う。

 

                 〈単細胞や植物=細胞存在〉

    

                                       ┌──共存本能                  
            ┌──種の本能 │                             
            │       └──生殖本能           
      遺伝子本能 │                         
            │                         
            │       ┌──休息本能            
            └──個の本能 │                              
                    └──栄養本能            
 
 
 
               〈個体存在〉             
                     
                    ┌──集団の本能           
            ┌──種の本能 │                  
            │       └──家族の本能           
      脳本能   │                         
            │                         
            │       ┌──休息の本能           
            └──個の本能 │                              
                    └──食の本能            
 
 
 
                            
                     [意志の拠って来る存在時空]
 

  あらゆる現象は時間空間に展開する。存在の意志は存在の意義の時空を持つ。本能
存在では、その存在自身を内省することによって以下のように本能価値を内観する。
個体存在では内省は、我観の認識力による反省と、その身体である細胞存在(身体は
単細胞の集合である)を内観することによって行なわれる。      

 
空間の始まりには、集団の本能が発する。
               空間の終わりには、家族の本能が発する。      
               時間の始まりには、休息の本能が発する。
               時間の終わりには、食の本能が発する。  
 

  人間の主体性は生得的な本能意志の存在時空に従う。但し、本能意志が調和価値を
目的とするのに対して、主体意志は反調和価値を目的とする。主体意志は言語記号の
体系に陣を張る。
  人間の発明に係る言語記号の体系は、自然必然性からは隔絶した絶対的自由の時空を
主張する。
  本能と、絶対的自由の各意志は、以下のように関係付けられている。    

 

              (存在の時空)   (本能)    (主体)
               空間の始まり  =  集団 ─── 権力                   
               空間の終わり  =  家族 ─── 支配                   
               時間の始まり  =  休息 ─── 翻弄                   
               時間の終わり  =  食  ─── 所有        
           

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                 [存在度(主体度、個体度)]

 

  存在は自らを環界に恒常的に存続させることを目的とする。その目的価値を
持つ統覚(意志)の判断は、下の座標のように満足と不満足の階梯を判定する。
その階梯を存在度と言い、(+・+)域、(+・−)域、(−・+)域、(−・−)
域の順で存在度を不満足にする。(−・−)域は根本情態性と呼ばれる。

  

                                  (+)
                                        
                       (+・−)域 │ (+・+)域  
                           怒り         満足       
                           (2)           (1)          
                (−)───────┼──────(+)                   
                           (4)           (3)         
                         不満足         呪い                            
                     (根本情態性) │ (−・+)域                        
                       (−・−)域 │                           
                                  (−)
 
  上の座標は、本来は下のような三次元座標となる。
 
 
                                  
                                        
                             調和 | 親         
                                           
                                         
                                       
                                     
                                0| /
            不良  ――――――――|――――――――  
                                /|
                                
                                
                                
                                   
                    不快         | 疎
                           不調和    
                                  


  上の座標の三次元経緯指数は、縦軸に価値判断が、横軸に知感覚判断が示されてい
る。価値判断は各自由度、または調和度と親近度で、知感覚判断は良度、及び快度で
示される。価値の判断が自由度の呼称を持つのは、知感覚判断が受容覚であるのに対
して、価値判断はその主体や個体の自由宰領が可能であるからである。この自由宰領
は、存在の四時空に亙る価値に優先順位が必要とされる場合に発揮される。

 

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                 (存在度−生きる意欲の判断)

                                                   
                                 自由                                    
                         │                                   
                         │                                   
           ┌────┐     │     ┌───┐                     
           │    │     │    │   │                     
           │不満足の│     │    │満足の│                     
           │  領野│     │    │ 領野│                     
           │(怒り)│   │    │   │                     
           │    │   │       └───┘               
            └────┘   │                                
                           │                                
        不良  ─────────┼─────────  良            
                        │0                     
                     │                                
           ┌───────┐        ┌────┐              
           │              │ │    │    │                
           │絶対的不満足の│ │    │不満足の│                
         │     領野│ │    │  領野│                
         │(根本情態性)│ │     │(呪い)│                
         │              │ │     │    │                
       └───────┘ │    └────┘                
                           │                                
                               不自由
         
   
    ※尺度は縦軸に身体定位判断(感情)、横軸に知覚判断を使った。                       
                                                                    
     ※身体定位判断は価値の自由度を尺度とする。                     
       知覚(ここでは感覚の意味である)判断は主体的な自由を持たない、         
    身体と環界の接面に於ける現実の良度判断である。               
                  
 上の座標の不良は、今現在価値判断しなければならない対象知覚であり、その
良度判断である。縦軸の価値の自由度は現実の受容知覚を、高く判定したり、低
く判定したりする基準の移行度である。基になる尺度はその主体の持つ価値度に
ある。横軸の現実の良度は、耐え難い暑熱や不幸な出来事などの良、不良の判断
であり、この判断は文化、風土を超えて客観性を持つ。              
縦軸は、現在、意志がどのような調和、不調和の判断基準を持つのかを示す。
存在は生ま身であって機械ではない。その時々の体調や心理状態、またその主体
の価値度(調和価値と所有価値の間の階梯、また複合)の揺れ動きによって、判
定基準そのものが揺れ動いている。
 心理は体調を左右し、体調は心理に影響を及ぼす。例えば病気によって気分は
塞ぎ勝ちになり、抑うつ気分やストレスによるイライラ気分は、免疫系に影響し
細菌感染などに弱くなり、また直接に自律神経や臓器に異常を与える。こうした
心身の状態が生きる意欲に関係し、抑うつ的状態、心身の健康でない状態では、
生きる意欲は減じる。生きる意欲の後退は、調和、不調和の自由度判断が不調和
に置かれていることを示す。
  判定基準が不調和に転じたとき、調和時には(+)であったものは幾何級数的
な(−)判断を与えられる。つまり、同一の判定対象を(+)に判定するか、
(−)に判定するかの価値基準の変動がある。文化、風土レベルでもこの価値の
変動があり、ある暑さの不良度は一定であるが、調和、不調和の判断が異なるこ
とがある。憂うつな気分に於いては、普段は調和であるものが不調和に判定される。
(+)のものを(−)に見てしまうとき、対象の価値基準は(−)に変動したの
であり、これは価値の自由度が自由から不自由に転じているからである。恋は魔
術的に世界を変容し、囚われの鳥は餌も水も受け付けず餓死する。
 
※意志は定位判断に於いて調和・不調和を判断して、感情を発動し、
運動判断に於いて親近・疎遠判断を行ない、官能を発動する。
          受容判断は良・不良を判断して、知覚を発動し、快・不快を判断して
     感覚を発動する。
          存在度は縦軸の意志判断と横軸の知感覚判断の両指数による
三次元ベクトルである。
 
 
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                            [根本情態性]
 
  存在が目的とする価値(理念)は、自己主体性と精神主体性では異なっている。こ
の相違は価値度で表わす。主体性の価値度は調和価値と反調和価値の階梯にある。
  これに対して上の座標では一個の存在の存在運動に於いて、その存在の目的価値が
達成されているか否かが判定される。この判定は達成、不達成で、あるいは満足、不
満足の指数で為される存在度で表記される。但し、この存在度は調和、不調和でも表
記される。その最不満足(不達成、不調和)状態の(−・−)域が、根本情態性である。
 
         集団の本能の調和の心が失せると不安が、         
         家族の本能の調和が消失すると絶望が、            
         休息の本能の調和の破壊によって混沌が             
         食の本能の調和の解体によって恐怖が、それぞれ生ずる。     
 
  以下は、本能=無意識と、主体=意識が、四つの根本情態性にそれぞれ関係してい
る概念図である。
 
(自己主体価値)  (本能価値)   (根本情態性)  (精神主体価値) 
                                                              
       ┌─┐      ┌─┐      ┌─┐     ┌─┐     
    権力 │識│   集団 │識│   不安 │識│   善 │識│     
       │ │      │ │      │ │     │ │     
     支配 │意│   家族 │意│   絶望 │意│   愛 │意│     
       └─┘      │ │      │ │     └─┘      
    翻弄       休息 │無│   混沌 │無│   美         
                └─┘      └─┘             
    所有       食        恐怖       感謝    
 
  人間存在はその自由力(所有、支配力)で本能身体を乗っ取るので、本能意志は不
調和=根本情態性に常態的に陥っている。従って、主体は片手に自由力を、もう片手
に根本情態性を持つ存在である。精神主体性はその存在内省に於いて忍耐を持って根
本情態性に対峙し続け、片手にある自由の危険性に気付く。自由は常に不安、絶望、
混沌、恐怖とともにあるからである。彼は自由を捨て、虚心坦懐にその本能身体に対
峙し続ける。自由の束縛が無くなった身体は彼に、本能が本来的に発動している調和
の心(意志=感情と官能)で応える。これが深部に達した本能内観である。
 
        ∴内省と内観に就いては、参考資料1の頁を参照。
 
 
 

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                         [存在の構造]                 
                                    
 ※存在の構造を理解すべき、〈本能存在〉と〈主体存在〉の主要な二つの図式は”参考資料1”の   頁に所収した。

  存在の意義の時空了解に係ることをこれまでに示したが、ここでは知覚と感覚、感情と官能、それに認識力の機能と構造、またそれらの能力の連関について述べる。また一個の人間存在に共存している本能と主体の関係を示す。ここで、及びこれまでに述べてきた存在の機構はすべて、
”基本的な一般原理”として提示され、より深い機構は第二部でそれぞれの病理構造との関連に於いて述べられる。 ”第一部 一般原理”は専門用語をできるだけ使わずに、やさしく書かれており、学徒や専門職のみならず広く一般にも読みやすいように配慮されている。

 

[存在の病理]

  精神の疾患とは意志の疾患に他ならない。意志が病むことは即ち、生命生理の調和が滞ることであり、人間はその主体意志を保有することに於いて生命に重いくびきを掛け、その調和の努力の足下を掬っている。主体の意志は、それ有ることそれ自体が原罪である。この原罪性は生命の怯え、即ち根本情態性を激しく惹起させる。そしてこの惹起が、人間をしてその自由へと引き返させ、その中に引き隠(こも)らさせ、自由の拡張へと向かわせるのである。自由の拡張は罪である。地球生態系の破壊は数十億個の罪跡として私達自身に示されたものである。調和の精神価値を蔑(ないがし)ろにする私達の物質文明社会にあっては、好むと好まざるに拘わらず、罹患し得る限りの精神疾患に人は呻いている。その疾患の基調を奏でているのは自由拡張を目指す自由拡張症候群である。本書では人間が罹患し得るすべての精神疾患を扱うが、これらの疾患は、もし彼の中に自由拡張症候群が潜んでいなければ罹患は免れたものである筈である。自由拡張症候群は、すべての疾患を形成する外圧力であるとともに、疾患を内部に凝集させる種々の意義での内集力でもある。このことは自由拡張症候群それ自体についても言えるのであり、対抗圧が無ければ自由拡張症候群の急速な形成もあり得ない。自由拡張症候群が巨大な悪に成長する過程には、自由拡張症候群同士の相乗効果、つまり悪の切磋琢磨がある。以下、ここでは自由拡張症候群と複合症候群に焦点を合わせて、主に図表を抜き書きしてその病理の理解に入る。

 

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                    [自由拡張症候群]

 下の存在度の座標に自由拡張症候群の一般病理、即ち価値度の反調和性を見ることが出来る。本書を繙くなら、自由拡張症候群の対極の価値度を体現する精神主体存在の存在度の座標を、これに対照させることができる。

 
                             〈自由拡張症候群〉
 
 
               ┌──┐        自由        ┌──┐           
              │怒る│          │       │驕る│           
              └──┘          │       └──┘           
                                │                 
        権力 罵る《ののしる》   │     権力 侮る《あなどる》   
                      │                   
        支配 謗る《そしる》    │     支配 蔑む《さげすむ》   
                     │                   
         所有 貶す《けなす》    │     所有 賎しめる《いやしめる》
                       │                   
         翻弄 嘲る《あざける》   │     翻弄 弄ぶ《もてあそぶ》  
                                   │                 
      不良─────────────┼─────────────  
                     │0               
          権力 怯える《おびえる》 │   権力 恨む《うらむ》     
                       │                  
          支配 慄く《おののく》  │   支配 憎む《にくむ》     
                     │                  
        所有 恐れる《おそれる》 │   所有 妬む《ねたむ》     
                     │                  
        翻弄 竦む《すくむ》   │   翻弄 嫌う《きらう》     
                     │                            
           ┌───┐       │        ┌──┐            
           │惧れる│       │        │呪う│            
           └───┘     不自由       └──┘           
   
 自由拡張症候群は以下の四つの症候群に分類される。各症候群は更に二分類され、
全部で八症状あることが知られる真性痴呆症が、それぞれに収まる。
  
 
 
                            虚偽症候群
 
 五十歳頃から罹患する脳萎縮性の「パーキンソン病」及び「進行性核上性麻痺」
は、虚偽症候群の末路である。                                                  
                                                                                
  
                               〈虚偽症候群〉
                                                                              
            ┌────────┐                   ┌─────┐             
            │小悪の怒りの解消│                   │小悪の驕り│             
            └────────┘                   └─────┘             
 
                                 自由   権力  政財界・企業・その他       
                                         種々の組織・結社に於       
        権力  格闘技、写真、楽器  │        ける地位、学歴、色香       
                       │                         
        支配  水泳、陸上スポーツ、 │    支配  使用人支配、学界支配、      
            絵画、手芸、お茶   │        カルテル、金融支配、       
                       │       マスコミ支配               
        所有  ボディービル、体操、 │                        
            登山、踊り、唄、料理 │   所有  資本、土地、モノ、知       
                       │       識、技術、情報、服飾       
        翻弄  球技、生花、工作、盆 │                        
            栽          │   翻弄  知的遊戯、気紛れ工作       
                                     │       気紛れ芸術、気紛れ評       
                                     │       論、気紛れ政策、投機       
             現実の不良              │                             
     不良─────────────┼─────────────    
                     │0                            
          権力  役職を追われた不安  │  権力  買春、キャバレー、  
                         │      遊興、囲碁、将棋   
         支配  配属替え、任地替え  │                 
             の絶望        │  支配  旅行、ドライブ、麻  
                        │      雀、パチンコ、カード 
         所有  失業、倒産、破産、  │                
             負債の恐怖      │  所有  ショッピング、グル  
                        │      メ、宝籖、クイズ   
         翻弄  買値で叩かれる、天  │                
             災で財産を失う       翻弄  酒、映画、骰子、ス  
                             不自由      ロットマシーン、ル  
                                      ーレット、テレビ   
 
                ┌─────┐                ┌────────┐
                │小悪の惧れ│                │小悪の呪いの解消│
                └─────┘                └────────┘
        
 
 
                狂気症候群
 
 狂気症候群は本能の調和世界の狂暴な破壊者となる。他者、他生物、生存環境
を暴力的に破壊する狂信者となる。この破壊はモノ、つまり資本主義的金品財物
の世界でも当然発揮される。対象を意のまゝにしなければならない。眼の前に立
ち塞がるもは、如何なる制度であれ、法であれ、摂理価値であれ、これを破壊し
ていくことが狂気のアイデンティティである。                    
 組織暴力は、狂気がもっとも効率よくその大悪を実行できる方法である。組織
は個人の力を数倍する力を持ちうるからである。同じような方法を資本主義を遂
行する虚偽が取っている。これらの利益共同体が巨大になると、その後目立さと
自己の利益を奪われるおそれから、イデオロギーや宗教や民族や国家という理由
付けを旗印とするようになる。人類の歴史は、このような集団の力を恃んだ犯罪
によって成り立っている。                        
 虚偽と狂気は複合しえる。小悪と大悪の間には無限の階梯がある。政財界の地
位を得る者がその裏で暴力の糸を引いていることがある。         
 狂気症候群に用意されている末路は、アルツハイマー症よりも早く、成年期か
ら壮年期に掛けて始まる。ピック病、乃至はハンチントン舞踏病がそれである。
    
 
                〈狂気症候群〉 
  ┌─────┐    
          ┌─────┐                │大悪の驕り│    
          │怒りの解消│        自由      └─────┘    
          └─────┘              権力│跡目争い、勢力争い、 
                                        │上納金、用心棒代、殺 
       │       │   │       │人請負い       
     権力│威す(おどす)│   │     支配│縄張り、手配師、会社 
       │       │金品 │       │乗っ取り、地上げ、身 
     支配│脅す(おどす)│を掠 │       │代金誘拐、みかじめ料 
       │       │め取 │     所有│所場代、寺銭、賭博、 
     所有│嚇す(おどす)│る  │       │借金取り立て、密輸  
       │       │   │   翻弄│総会屋、高利貸し、ボ 
       翻弄│喝す(おどす)│   │     │ッタクリバー、当り屋、
         │       │   │     │産業廃棄物不法投棄   
                                   │                            
      不良─────────────┼─────────────    
           大悪の刹那的不良        │0                           
          │            │  権力│強姦         
        権力│怯える(おびえる)   │    │           
        │            │  支配│輪姦         
      支配│慄く(おののく)    │悪   │指を落とす      
        │            │の   │           
      所有│恐れる(おそれる)   │行 所有│所有姦        
        │            │使   │刺青を入れさせる   
      翻弄│竦む(すくむ)     │阻   │           
        │          │害 翻弄│売春をさせる     
         ┌───┐     │    │シャブ漬けにする   
         │惧れる│     │     ┌─────┐         
         └───┘    不自由    │呪いの解消│         
                            └─────┘         
 
 
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                 判断停止症候群
 
 虚無主義、懐疑主義といわれているものがこの症候群である。虚無主義は価値
判断そのものをゼロにする。懐疑主義はこのゼロ尺度をもって、現実の良、不良
度をゼロと判断する。前者は内部を虚無にし、後者は外部を懐疑するが、同じも
のゝ表裏を言及しているだけである。 
 その末路はアルツハイマー型老年痴呆症、及びその亜型であるプレスビオフレ
ニーと名付けられている老年痴呆がそれである。
 
                             〈判断停止症候群〉
 
          ┌────┐         自由    ┌──┐       
          │煩わしい│          │    │大儀│        
          └────┘          │    └──┘        
       │         │ │                 
     権力│歴史もの、戦争もの│ハ│   │         │   
       │西部劇、時代劇、 │l│ 権力│英雄物語     │ロ  
       │         │ド│   │         │マ  
     支配│探偵もの、刑事もの│ボ│ 支配│恋愛物語     │ン  
       │スパイもの、   │イ│   │         │チ  
       │         │ル│ 所有│成功物語     │シ  
       所有│探検もの、    │ド│   │         │ズ
         │         │ │ 翻弄│幸運物語     │ム    
       翻弄│冒険もの、推理もの│ │   │         │   
                      │                  
   不良   ─────────────┼─────────────    
                                   │0          
      権力│運勢占い│創造物語│ス │  権力│ヌード写真、性もの│  
        │    │    │リ │    │ゲームもの    │  
      支配│相性占い│終末物語│ラ │    │         │ 
      │    │    │l │  支配│旅行・ドライブ案内│刹 
    所有│家運占い│死後物語│・ │    │旅行記、歓街案内 │那 
      │    │未来もの│神 │              │主 
      │    │    │秘 │  所有│商品案内、宝探し・│義  
    翻弄│運命占い│系譜もの│主 │    │グルメもの    │  
      │    │前世もの│義 │    │         │  
       ┌──┐          │  翻弄│酒・煙草案内、  │  
       │億劫│        │    │ギャンブルもの      
       └──┘       不自由                                
                               ┌──┐       
                                                │懶い│
                        └──┘       
             

 

              根本情態性遮蔽症候群
 
 資本主義的小市民生活が彼の理想である。その終極にアルツハイマー症を発症させる。
   
                     〈根本情態性遮蔽症候群〉
 
                   自由               
                                                                 
          ┌─────┐        │   ┌─────┐       
          │小さな怒り│        │   │小さな驕り│       
          └─────┘        │   └─────┘       
                                 │                 
      機械的自由の生活パターン │  未来に亙って物的生活に不   
     から外れることのないように、│) 安がなく、社会問題、世界情   
     怒りの情態を生み出すような │  勢に無関心であり、趣味もな   
       事象にそもそも足を踏み入れ │  く、遊びも知らず、現在の社   
       ることのないように、自由を │  会制度、習慣に埋没して、機   
       小さく纏める。              │  械的な生活の自由に驕る。    
                     │                               
      不良 ────────────│────────────   
                     │0   小さな現実良            
                     │                
        不安、絶望、混沌、恐怖   │   刺激的良を避けるとと   
                      │   もに、心身の調子に気を   
       を関知しない。        │   配り、社会や人を呪うよ   
                      │   うな事象に立ち至らない   
                    │   ようにする。        
                    │                             
     ┌───────┐      │        ┌─────┐      
     │根本情態性遮蔽│     │        │小さな呪い│      
     └───────┘     │        └─────┘      
                           │                             
                          不自由                 

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                      [複合症候群]

 

 二つ以上の疾病を複合して発症する場合であり、その一部は、従来、境界症候
群といわれてきたものである。   
 
 
              倒錯症候群                       
 
 自由拡張症候群に、行動精神病と神経症の複合症状である。                   
 
            〈 行動精神病〉 
                                                                                                                                  
         │                                  
         │                                  
         │                                  
           │                        〈神経症〉      
           │                            
           │              ┌──┐     ┌──┐   
      ─────┼─────         │怒り│     │幸福│   
          0│摂理価値不全        └──┘     └──┘   
           │           自立、あるいは│  自立、あるいは
           │┌─────┐   自律できない │  自律しなくとも
           ││愛されない│                  │ よい     
           ││呪い   │   ────────┼────────
           │└─────┘                  │0        
                                             │ 自立、あるいは
                                                │ 自律したくない
                  〈自由拡張症候群〉              │    ┌──┐  
                                               │    │呪い│   
                         │┌──┐          │    └──┘   
                         ││驕り│                       
                         │└──┘                   
                         │判断停止、虚                
                         │偽、狂気、根                
                         │本情態性遮蔽                
              ─────┼─────                      
                   │0                          
                   │                           
                 │                      
                    │      
                    │      
                    │      
      
                              
             〔性倒錯(運動表現型)〕   
 
       │ 自律できない  │ 自律したくない │自律しなくともよい
───┬──┼─────────┼─────────┼─────────
 集団│虚偽│性同一性の同性愛 │性反同一性の同性愛│老人性愛          
   │狂気│同性愛相手の性転換│自己の性転換   │暴力的老人性愛   
───┼──┼─────────┼─────────┼─────────
 家族│虚偽│命令的サディズム │被命令的サディズム│獣姦              
   │狂気│暴力的サディズム │被暴力的サディズム│暴力的獣姦    
───┼──┼─────────┼─────────┼─────────
 食 │虚偽│身体フェティシズム│物フェティシズム │死姦              
   │狂気│暴力的身体フェチ │暴力的物フェチ  │暴力的死姦        
───┼──┼─────────┼─────────┼─────────
 休息│虚偽│露出症      │窃視症      │幼児性愛          
   │狂気│強制視露出症   │暴力的窃視症   │暴力的幼児性愛  
───┴──┴─────────┴─────────┴─────────
       
    
           〔道徳倒錯(意志了解型)〕              
      │          │         │         
      │  自律できない  │ 自律したくない │自律しなくともよい
──┬──┼──────────┼─────────┼─────────
  │  │放火、爆破、    │無定住(借家住まい│隠棲(世捨て、不登
 集│虚偽│爆発物送付     │一定地で住まない)│校・出社拒否)  
    ├──┼──────────┼─────────┼─────────
 団│狂気│破壊(家屋、器物の暴│住所不定     │浮浪       
  │  │力的破壊)     │(居候、住み込み)│         
──┼──┼──────────┼─────────┼─────────
  │  │毒薬、針等異物混入、│献身       │殉ずる      
 家│虚偽│カミソリ送付    │(身体の献身)  │         
    ├──┼──────────┼─────────┼─────────
 族│狂気│家庭内暴力、リンチ、│隷属       │忍従       
  │  │拷問、通り魔殺人  │         │         
──┼──┼──────────┼─────────┼─────────
  │  │窃盗、万引、置き引き│無一物      │拒食       
 食│虚偽│スリ、自転車借用  │(物の献呈)   │(思春期痩症)  
    ├──┼──────────┼─────────┼─────────
  │狂気│強盗        │滅私奉公     │異食       
  │  │(傷害、殺人)   │         │(暴力的拒食)  
──┼──┼──────────┼─────────┼─────────
  │  │借金踏倒し     │赤貧       │苦行       
 休│虚偽│          │(金銭の献呈)  │         
    ├──┼──────────┼─────────┼─────────
 息│狂気│ゆすり、たかり   │貢ぐ       │苦役       
  │  │(金品強要)    │         │         
──┴──┴──────────┴─────────┴─────────

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              神経症性行動精神病                   
 
     │ 自律できない   │ 自律したくない  │自律しなくともよい
     │ (好争的)    │ (反抗的)    │(他者刺激的)  
─┬──┼──────────┼──────────┼─────────
集│運動│社会関係暴力的好争 │ピストル・刃物      │対他者行動刺激  
団│意志│社会関係言語的好争 │対他者言語的反抗  │対他者言語刺激  
─┼──┼──────────┼──────────┼─────────
家│運動│家族間暴力的好争  │焼身・飛び降り&込み│同上同左     
族│意志│家族間言語的好争  │家族間言語的反抗  │同上同左       
─┼──┼──────────┼──────────┼─────────
食│運動│経済絡みの暴力的好争│絞首・薬物・餓死    │同上同左       
 │意志│経済絡みの言語的好争│経済絡みの言語的反抗│同上同左       
─┼──┼──────────┼──────────┼─────────
休│運動│近隣縁者間暴力的好争│睡眠薬・ガス・入水 │同上同左       
息│意志│近隣縁者間言語的好争│近隣縁者間言語的反抗│同上同左       
─┴──┴──────────┴──────────┴─────────
 
 
             自由拡張性精神病                  
   
 軽症鬱病といわれているが、精神病と自由拡張症候群の複合である。軽度の主体
性崩壊が起こる程度の根本情態性捕縛がある。意志疎通ができるという意味で社
会適応がある。精神病は“愛されない”という自責によって(|・|)域に漬れ
ていく。愛されない不必要な存在であるという存在の罪責感をもつ。自己存在の
不必要性に悩む人間は、その不必要性ということに於て社会適応が困難である。
 しかし、一方では虚偽精神が知識や物のモノ世界を、居心地好く展開する。精
神病がモノ世界に救済を求める姿がある。この症候群が判断停止症候群に傾くと、
一流の商品名の知識世界を持つ“モノ語り症候群”となる。
  

 

              神経症性精神病                     
 
 前項の症候群は軽症鬱病などと呼ばれているが、この症候群は、神経症性鬱病、
神経症性分裂病などと呼ばれている。不安病、混沌病の複合もある。    
  こゝでの神経症は仮想的主体性の精神神経症も含むが、こゝに挙げた、あるい
は挙げていない価値不全症候群と神経症が複合するほとんどの場合は、仮設自由
損傷症候群と自由損傷症候群のいずれか、あるいはこの両者の共在を持つ複合症
候群であると考えてよい。
 この症候群の場合も細く長く症状が持続して、寛解のきっかけを掴むことがむ
つかしい。根本情態性反応がある。                    
    

 

             神経症性虚偽症候群
 
     │       │           │           
     │自律できない │ 自律したくない   │ 自律しなくともよい 
─┬──┼───────┼───────────┼───────────
∧│権力│痴漢     │被痴漢        │           
奇│  │       │           │           
矯├──┼───────┼───────────┤           
者│支配│女たらし   │弄ばれ        │ それぞれ上の要素に於
∨│  │男たらし   │           │           
運├──┼───────┼───────────┤ける、近親相姦。   
動│所有│パトロン   │妾          │           
表│  │       │ヒモ         │           
現├──┼───────┼───────────┤           
型│翻弄│童貞、処女狩り│年上相手       │           
 │  │       │           │           
─┴──┴───────┴───────────┴───────────
                   
                                                                        
─┬──┬───────┬───────────┬───────────
∧│権力│地位詐称(宗教│ご利益(霊感)・欠陥・│嘆願詐欺       
詐│  │、企業、団体)│ニセモノ商品販売   │           
欺├──┼───────┼───────────┼───────────
師│支配│能力詐称(技術│信用詐欺、取込詐欺  │縁故詐欺       
∨│  │、知識、行動)│計画倒産、ねずみ講  │結婚詐欺       
意├──┼───────┼───────────┼───────────
志│所有│財産詐称   │横領、着服、使い込み、│寸借詐欺       
了│  │       │持ち逃げ       │無銭飲食、無銭宿泊  
解├──┼───────┼───────────┼───────────
型│翻弄│事業詐称(免許│欠陥健康器具・薬販売 │福祉詐欺(義金を募る)
 │  │、ノウハウ) │無資格医療行為    │病院詐欺(詐病で入院)
─┴──┴───────┴───────────┴───────────
                            

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I want that you link together in " reference data 1" below.  Because it showed the basic data to consent to"existence " in that page , by it pick up from mainly 2nd whole "existence analysis for the cure",

”存在”を"了解する為の基本資料を、主に”治療の為の存在分析”第二部の全体からピック・アップして、別に示したので、下の”参考資料1”にリンクして欲しい。

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